シンクロナイザーコーン
MTの同期機構に使用されるシンクロナイザーリングの、内径部円錐面のことをいう。その相手はギヤのコーン面で浸炭焼入れし研麿仕上げされる。シンクロナイザーリングは黄銅製で、コーン面は円周方向にねじ状旋削溝を入れ、軸方向溝を何箇所か間に入れてオイル切れをよくし、摩擦係数が圧着初めから安定した値を得る。コーン角度は約7度で、真円度公差は厳しい。エンジンの高回転化で同期トルク容量を上げる必要があり、摩擦係数を上げる場合には、コーン面にペーパー材を貼付したり、カーボン材などを使用する。コーン面を増やしてマルチコーンタイプにする方法もあり、ダブル面やトリプル面が量産されている。
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