サーダ_(潜水艦)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > サーダ_(潜水艦)の意味・解説 

サーダ (潜水艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/17 01:53 UTC 版)

艦歴
発注:
起工: 1945年4月12日
進水: 1945年8月24日
就役: 1946年4月19日
退役: 1964年6月1日
その後: スクラップとして売却
除籍: 1964年6月1日
性能諸元
排水量: 1,570トン(水上)、
2,414トン(水中)
全長: 311.8 ft
全幅: 27.4 ft
吃水: 17.6 ft
機関:
最大速: 20ノット(水上)
9ノット(水中)
乗員: 士官、兵員73名
兵装: 5インチ砲1門、40mm砲2門、
21インチ魚雷発射管10門
タイセイヨウハガツオ(学名Sarda sarda
ハガツオ(学名Sarda orientalis

サーダ (USS Sarda, SS-488) は、アメリカ海軍潜水艦テンチ級の一隻。艦名は中央、南西、西太平洋に生息するタイセイヨウハガツオを代表とするハガツオ属の学名(属名)にちなむ。

艦歴

マサチューセッツ州リンの住民による第7回戦時公債の融資によって建造が決定し、1945年4月12日にメイン州キタリーポーツマス海軍造船所で起工した。1945年8月24日にハファーナン夫人(ニューヨーク州選出下院議員ジェームズ・J・ハファーナンの妻)によって命名され、進水した。進水直前に戦争が終了したため、海軍は就役させるか廃棄すべきかを決定しなければならなかった。

艦長にはチェスター・W・ニミッツ・ジュニア中佐が着任予定であった。ニミッツは艦の運命についての討論で挫折し、何か月も待機した。その間にニミッツは、父のチェスター・ニミッツから「Illegitimi non Carborundum」と刻まれた小さな飾り額を受け取った。結局はニミッツの指揮下、1946年4月19日に就役した。

戦闘任務に就く必要の無かった本艦には、進水から就役までの間に各種の実験機器を装着できるように巨大な司令塔が設置された。就役後はカリブ海で整調を行い、その後にコネチカット州ニューロンドン沖で実験任務を開始した。ニューロンドンでは第2潜水戦隊第22潜水艦隊に所属し、続く4年にわたってフォート・トランブルの水中音響研究所で新型機器の試験や、新式艦統制手順の評価に従事した。1949年の秋に第21潜水艦隊へ配属となり、その任務は評価試験から訓練艦任務へ変わった。1950年代を通して訓練任務に従事し、機雷敷設訓練、対潜水艦戦訓練、艦隊演習、NATOやアメリカ・カナダ海軍の合同演習を大西洋およびニューイングランド北方で行った。1957年1月から6月まではカリブ海およびギアナ、ブラジル海盆で水路局の任務を行う。同任務後には、再び潜水艦訓練生の訓練任務に従事した。

1960年代初めには任務を継続したが、対潜水艦戦訓練部隊への協力任務に多くの時間を割くことになった。1960年冬には、カリブ海で92隻の水上艦艇および14飛行隊が参加した例年の訓練演習に協力した。1962年の冬にはカリブ海に戻り、大西洋艦隊の水上、航空対潜水艦部隊との訓練を行い、それ以外の時間は音響魚雷の試験、評価を行った。1963年初めには地中海に配備され、第6艦隊と共に作戦活動を行う。同年5月にはニューロンドンに帰還し、再び訓練艦の任務を再開した。

その11か月後には退役が決定した。1964年5月にニューロンドンで不活性化が始まり、6月1日に退役して同日に除籍され、その後は1965年3月にスクラップとして売却された。

関連項目

外部リンク


「サーダ (潜水艦)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サーダ_(潜水艦)」の関連用語

サーダ_(潜水艦)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サーダ_(潜水艦)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサーダ (潜水艦) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS