サブタイプと組織分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 14:56 UTC 版)
「モノアミン酸化酵素」の記事における「サブタイプと組織分布」の解説
ヒトには、MAO-A(英語版)とMAO-B(英語版)という2つのタイプのMAOが存在する。 どちらも神経細胞とアストロサイトに存在する。 中枢神経系以外では、MAO-Aは肝臓、肺血管の内皮、消化管、胎盤にも存在する。 MAO-Bは主に血小板に存在する。 出生時のMAO-Aのレベルは成人の約80%で、最初の4年間でわずかずつ上昇してゆく。一方、MAO-Bは胎児の脳ではほとんど検出されない。視床下部や海馬鉤ではどちらのMAOも非常に高いレベルで存在する。線条体や淡蒼球ではMAO-Bは大量に存在するがMAO-Aはほとんど存在しない。皮質ではMAO-Aのみが高レベルで存在しているが、帯状皮質では例外的に両者が同程度存在している。脳の病理解剖からは、セロトニン作動性神経伝達が多く行われている領域でMAO-A濃度が上昇し、一方MAO-Bはノルアドレナリンと相関していると予測されている。
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