ゴール‐キック【goal kick】
ゴールキック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/05 12:06 UTC 版)
Jump to navigation Jump to searchゴールキック (Goal kick) とは、サッカーの試合で攻撃側の選手が最後に触れたボールが相手側のゴールラインから外に出て、かつ得点とならなかった場合に、ゴールエリア内からのキックによって試合を再開させるルールである。
目次
ルール上の規定
「サッカー競技規則」第16条「ゴールキック」(Goal kick)[1]
ゴールキックが行われる場合
攻撃側の競技者が最後にボールに触れ、かつボールが相手側ゴールラインを完全に越えた場合で、得点とならなかった場合。なお、ゴールに入っても得点とならない場合については、他のルールにより規定される。
規定
- ボールは静止していなければならない。
- ゴールキックは、ゴールエリア内の任意の地点から守備側キッカーによって行われる[2]。(ゴールラインおよびゴールエリアを囲むラインはゴールエリア内である)
- キックされたボールが(フィールド内の)ペナルティエリア外[3]に完全に出た時にはじめてインプレーとなる。
- ペナルティエリアを囲むラインに少しでも掛かっている時はインプレーとならない。
- ペナルティーエリア外に完全に出るよりも前に、フィールド外に出た場合(ペナルティーエリア内のゴールラインから出た場合。自陣ゴールに入った場合も含む)も、インプレーとならない。
- 相手側競技者は、ゴールキックが命じられてから、ボールがインプレーになるまでの間は、速やかにペナルティーエリアの外に出ようとしなければならず、かつ、ペナルティーエリア内に入ってはならない。
- ボールがインプレーになるまで、キッカー以外の競技者はボールに触れることはできない。
- ボールがインプレーになった後に、他の競技者に触れるまで、キッカーは再びボールに触れることはできない。
- キックされたボールが(フィールド内の)ペナルティーエリアの外に出なかった場合、またはインプレーになる前に、競技者[4]がボールに触れ、またはボールが競技者[4]に当たった場合は、反則ではなくゴールキックのやり直しとなる[5]。
- また、ゴールキックがされた時に、ペナルティーエリア内に居た相手側競技者、またはインプレーになる前に同エリア内に入った相手側競技者は、インプレーの前後を問わず、他の競技者がボールに触れるよりも以前に、ボールに触れ、または触れようとし、その他有利となる行為をしてはならない。違反した場合、反則ではなくゴールキックのやり直しとなる。悪質な場合は警告または退場処分となる。
- ボールが正しくインプレーになる前に、諸ルールの違反やその他のファウルがあった場合、悪質な場合は警告または退場処分となり、ゴールキックが再び行われる。
- キックされたボールがコーナーポスト、ゴールポストまたはクロスバー、審判などに直接に当たったり、風に吹かれても、ルール適用に変更はない。
キッカー
任意の守備側競技者がゴールキックを行うことが出来る。一般的にキッカーは主にゴールキーパーの場合が多いが、フィールドプレーヤーが行ってもよい。
反則
- インプレーになった後、他の競技者が触れる前に、キッカーが(手・腕以外で)再びボールに触れ、またはキッカーにボールが当たった場合
- インプレーになった後、他の競技者が触れる前に、キッカーが意図的に手または腕で再び触れた場合
- 反則の起きた場所が自陣側ペナルティーエリアの外側の場合、相手側の直接フリーキックで試合が再開される。
- 反則の起きた場所が自陣側ペナルティーエリア内の場合、キッカーが自陣側ゴールキーパーの場合には相手側の間接フリーキックで試合が再開される。キッカーがそれ以外の場合、相手側にペナルティキックが与えられる。
ゴールに入った場合
- ゴールキックされたボールが、直接、相手側ゴールラインを完全に越えて相手ゴールに入った場合には、得点となる。[6]
- ゴールキックされたボールが、直接、自陣側ゴールラインを完全に越えて自陣ゴールに入った場合には、相手側の得点にはならず、インプレーになっていなければゴールキックのやり直し、インプレーになっていれば相手側のコーナーキックとなる[7]。
- 上2つの規定は、コーナーポスト、ゴールポストまたはクロスバー、審判などに直接に当たったり、風に吹かれても、ルール適用に変更はない。
審判員のシグナル
ボールが明白にゴールラインを越えた場合、副審は、旗を水平にしてゴールエリアを指し示す。なお、ボールがゴールラインを越えたかどうか明白でないが、ボールが完全にゴールラインを越えた場合には、プレイが停止するまで、適宜、旗を上に上げる。ゴールキックから正しくインプレーになるまで諸ルールの違反やその他のファウルがあった場合も、プレイが停止するまで、適宜、旗を上に上げる。
主審は笛のあと(ペナルティーマークに駆け寄らずに)腕を下向きにしてゴールエリアを指し示す。
その他
ゴールキックから直接ボールを受けた時は、オフサイドの反則は適用されない。
脚注
- ^ サッカー競技規則(2017)
- ^ 以前は、ゴールエリアの左右半分のうち、ボールがアウトオブプレーになった側の半分とされていたが改正されてゴールエリア全体の任意の地点となった
- ^ サッカールールの共通事項として、エリアの内外は、地面またはその上空を基準として判断する。
- ^ a b キッカーを含む
- ^ この場合、自陣側ゴールキーパー以外の競技者が意図的に手や腕で触れた場合も、インプレーになっていないので、ゴールキックのやり直しとなる(後述)
- ^ 1997年以前は、得点が認められず、間接フリーキック等と同様の扱いであった。
- ^ ゴールキック後、インプレーになり、他の競技者がルール違反なく触れた以降は(直接ではないため)適用されない。
参考文献
- 国際サッカー評議会 日本サッカー協会訳 (2017-06-19) (PDF). サッカー競技規則 2017/18 (第1刷 ed.). 日本サッカー協会 2018年7月4日閲覧。.
関連項目
ゴールキック(第16条)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:11 UTC 版)
「サッカー」の記事における「ゴールキック(第16条)」の解説
ゴールラインを割ったときに最後に触れた選手が攻撃側だった場合、守備側がゴールエリア内にボールを置いてキックで再開する。直接ゴールを狙ってもよい。ゴールキックのボールはオフサイドの対象とならない。 参照:ゴールキック
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