コンパクト性定理による方法とは? わかりやすく解説

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コンパクト性定理による方法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 08:27 UTC 版)

算術の超準モデル」の記事における「コンパクト性定理による方法」の解説

コンパクト性定理用いて超準モデル存在を示すことができる。証明の概略は、 c {\displaystyle c} を新たな定数として、ペアノの公理P A {\displaystyle \mathrm {PA} } に { n < c : n = 1 , 2 , 3 , . . . } {\displaystyle \{n<c:n=1,2,3,...\}} という形の無限個の公理付け加えた公理系 P A ∗ {\displaystyle \mathrm {PA} ^{\ast }} を考えコンパクト性定理により P A ∗ {\displaystyle \mathrm {PA} ^{\ast }} を満たすモデル N ∗ {\displaystyle \mathbb {N} ^{\ast }} の存在を示すというものであるP A ∗ {\displaystyle \mathrm {PA} ^{\ast }} はペアノの公理系を拡張したのであるため、当然ペアノの公理満たしている。また通常の自然数では定数 c {\displaystyle c} をいかように解釈してP A ∗ {\displaystyle \mathrm {PA} ^{\ast }} を満たすようにはできないため、 c {\displaystyle c} は超準数であり、 N ∗ {\displaystyle \mathbb {N} ^{\ast }} は超準モデルとなる。 P A ∗ {\displaystyle \mathrm {PA} ^{\ast }} にコンパクト性定理適用するには、その任意の有限部分 T {\displaystyle T} がモデルを持つことを示せばよい。 T {\displaystyle T} は P A {\displaystyle \mathrm {PA} } の部分集合n 1 < c , n 2 < c , … , n m < c {\displaystyle n_{1}<c,n_{2}<c,\ldots ,n_{m}<c} ( n 1 < n 2 < ⋯ < n m {\displaystyle n_{1}<n_{2}<\cdots <n_{m}} )という有限個の公理付け加えた形をしているため、 c {\displaystyle c} の解釈n m + 1 {\displaystyle n_{m}+1} と定めれば、自然数 N {\displaystyle \mathbb {N} } が T {\displaystyle T} のモデルになっていることが言える

※この「コンパクト性定理による方法」の解説は、「算術の超準モデル」の解説の一部です。
「コンパクト性定理による方法」を含む「算術の超準モデル」の記事については、「算術の超準モデル」の概要を参照ください。

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