コンスタントロード型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:41 UTC 版)
「シンクロメッシュ」の記事における「コンスタントロード型」の解説
コンスタントロード(英: constant load)式はハブをスライドさせて、歯車の側面との摩擦によって回転速度の同期を行う。ハブとスリーブの間には、コイルばねと鋼球を用いたプランジャー機構が組み込まれており、シフトフォークによってスリーブがスライドされると、その動きはプランジャー機構を通じてハブに伝達される。ハブと歯車の摩擦面は円錐形となっていて、スリーブをスライドさせる力が強いほどより高い摩擦力が生じ、回転速度の同期が早くなる。さらにスリーブをスライドさせる力が加わるとプランジャーの鋼球が押し込まれ、スリーブのみがスライドして歯車のスプラインと噛み合う。 シンクロメッシュ機構として最初に登場した方式で、1928年にアメリカのキャデラックの技術者であるアール・A・トンプソンによって開発された。初めて採用された市販車両は1929年のCadillac 341Bで、日本車では1936年のトヨダ・AA型乗用車にも採用されるなど、その後のイナーシャロック式が登場するまで世界中の多くの車種に採用された。
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