コンジェニック系統を用いた実験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/07 01:54 UTC 版)
「コンジェニック系統」の記事における「コンジェニック系統を用いた実験」の解説
コンジェニック系統を用いた実験の例として、マウスのH-2抗原遺伝子(MHC)を発見したジョージ・スネルの研究がある。彼は2つの近交系マウス(ドナーとレシピエント)からドナー系統と遺伝子がほとんど同じだがドナーからの移植に対して拒絶反応を示すコンジェニックマウスを作製した。そしてそのマウスを解析して移植の際の拒絶反応を本質的に決める遺伝子をマウスの第17染色体に見つけ、H-2抗原と名付けた。この功績によりスネルは1980年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。このようにコンジェニック系統は、ドナー系統と比較することにより同一の遺伝的背景における特定遺伝子の効果を調べられる一方で、レシピエント系統と比較することにより異なる遺伝的背景での遺伝子の効果を調べることもできる。 この項目は、獣医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:生物学/PJ:獣医学)。
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