ケクロプスの娘たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 17:09 UTC 版)
「エリクトニオス」の記事における「ケクロプスの娘たち」の解説
アテーナーはこの子供を不死にしようと考え、1匹(あるいは2匹)の大蛇とともに箱の中に入れ、アテーナイ王ケクロプスの娘たち(パンドロソス、ヘルセー、アグラウロス)に預けた。ところがヘルセーとアグラウロスは「中を見ないように」という女神の言いつけを破って箱を開き、大蛇によって殺された。あるいはアテーナーの怒りによって、またあるいはエリクトニオスを見たことによって気が狂い、アクロポリスから身を投げて死んだ。悲劇詩人エウリーピデースは『イオーン』の中で、エレクテウスの子孫はエリクトニオスの故事にちなんで、黄金の蛇を護符として赤子に持たせたと述べている。 その後、エリクトニオスはアテーナーによって育てられ、アムピクテュオーンを追放して自ら王となり、アクロポリスにアテーナーの木像を置いて、パンアテーナイア祭を創始した。また馬を最初に軛につないだとされ、スキタイの王インドスが発見した銀をアテーナイにもたらしたとも伝えられている。
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