グローヴァー・ワシントン・ジュニアとは? わかりやすく解説

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グローヴァー・ワシントン・ジュニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 08:20 UTC 版)

グローヴァー・ワシントン・ジュニア
グローヴァー・ワシントン・ジュニア(1995年)
基本情報
生誕
死没
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 1967年 - 1999年
レーベル
共同作業者 ブラックアウト・オールスターズ英語版

グローヴァー・ワシントン・ジュニア[注釈 1]Grover Washington Jr.1943年12月12日 - 1999年12月17日)は、ジャズフュージョン界を代表するサックス奏者で、スムースジャズの父としても知られている。ニューヨーク州バッファロー出身。

フュージョン界の中でクワイエット・ストームを推進させ、スムースジャズの礎を作った人物として知られる。

バイオグラフィ

音楽一家の元に育ち、10歳でサックスを始める。ワーリッツァー音楽学校に進学・卒業、兵役後、フィラデルフィアに移り、ドン・ガーナー&ツノトーンやジョニー・ハモンドのグループに参加した。名プロデューサーでありCTIレコードクリード・テイラーに見出され、1971年にデビュー・アルバム『インナー・シティ・ブルース』を傘下のクードゥ・レコードから発表。現在、この時期の版権はモータウン・レコード(Mo Jazz)が持っている。

1979年にアトランティック・シティ・ジャズ・フィスティバルに出演し、同じく出演していた当時無名のフュージョン・グループ、ピーセズ・オブ・ア・ドリームを見出した。1981年にデビューしたこのグループには、何度かゲスト参加している。

同年、ワーナー・ミュージック系列のエレクトラ・レコードに移籍(ただし、一作ごとにモータウン・レコードとエレクトラ・レコードの交互で制作するという契約)、1982年エレクトラ・レコードからアルバム『ワインライト』を発表、ビル・ウィザースがゲスト・ヴォーカルとして参加した収録曲「クリスタルの恋人たち(Just the Two of Us)」が大ヒットし、グラミー賞ベストR&Bソング賞を受賞する。

1987年にソニー系列のコロムビア・レコードに移籍。

1995年にはキーボーディストのラムゼイ・ルイスを中心にしたグループ、アーバン・ナイツの立ち上げに参加する。

1999年12月17日、心臓発作のため逝去。56歳没。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • 『インナー・シティ・ブルース』 - Inner City Blues (1971年、Kudu/Motown)
  • 『オール・ザ・キングス・ホーセス』 - All the King's Horses (1972年、Kudu/Motown) ※旧邦題『ボディー・アンド・ソウル』
  • 『ソウル・ボックスVOL.1』 - Soul Box Volume 1 (1973年、Kudu/Motown)
  • 『ソウル・ボックスVOL.2』 - Soul Box Volume 2 (1973年、Kudu/Motown)
  • 『ミスター・マジック』 - Mister Magic (1974年、Kudu/Motown)
  • 『フィールズ・ソー・グッド』 - Feels So Good (1975年、Kudu/Motown)
  • 『シークレット・プレイス』 - A Secret Place (1976年、Kudu/Motown)
  • 『ライヴ・アット・ザ・ビジュー』 - Live at the Bijou (1977年、Kudu/Motown)
  • 『スカイラーキン』 - Skylarkin' (1978年、Motown)
  • 『素顔』 - Reed Seed (1979年、Motown)
  • 『パラダイス』 - Paradise (1980年、Elektra)
  • 『ワインライト』 - Winelight (1982年、Elektra)
  • 『カム・モーニング』 - Come Morning (1983年、Elektra)
  • 『訪れ』 - The Best Is Yet to Come (1984年、Elektra)
  • 『インサイド・ムーヴス』 - Inside Moves (1985年、Elektra)
  • 『ア・ハウス・フル・オブ・ラヴ』 - A House Full of Love: Music from The Cosby Show (1986年、Columbia)
  • 『ストロベリー・ムーン』 - Strawberry Moon (1987年、Columbia)
  • 『ゼン・アンド・ナウ』 - Then and Now (1988年、Columbia)
  • 『タイム・アウト・オブ・マインド』 - Time Out of Mind (1989年、Columbia)
  • 『ネクスト・イグジット』 - Next Exit (1992年、Columbia)
  • 『オール・マイ・トゥモローズ』 - All My Tomorrows (1994年、Columbia)
  • 『ソウルフル・ストラット』 - Soulful Strut (1996年、Columbia)
  • 『クリスマス・アルバム:ブレス・オブ・ヘブン〜ホリデイ・コレクション』 - Breath of Heaven: A Holiday Collection (1997年、Columbia)
  • 『アリア』 - Aria (2000年、Sony Classical)
  • 『ラスト・ライヴ』 - Grover Live (2010年、Lightyear Entertainment)

コンピレーション・アルバム

  • Baddest (1981年、Motown)
  • Anthology (1982年、Motown)
  • Greatest Performances (1983年、Universal Special Products)
  • 『アンソロジー・オブ・グローヴァー・ワシントン Jr.』 - Anthology Of Grover Washington Jr. (1985年、Elektra)
  • The Best of Grover Washington Jr. (1996年、Motown)
  • Ultimate Collection (1999年、Hip-O Records)
  • 『プライム・カッツ1987-1999』 - Prime Cuts: The Greatest Hits 1987-1999 (1999年、Columbia)
  • 20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Grover Washington Jr. (2000年、Motown)
  • 『ラヴ・ソングス』 - Love Songs (2001年、Rhino)
  • Discovery: The First Recordings (2001年、Prestige)
  • Essentials (2003年、Elektra)
  • Collection (2003年、Universal International)
  • Jazz Moods: Cool (2004年、Columbia/Legacy)
  • Definitive Grover Washington, Jr. (2004年、WEA International)
  • 『ディフィニティヴ・コレクション』 - The Definitive Collection (2016年、Robinsongs)
  • 『サクリッド・カインド・オブ・ラヴ:コロムビア・レコーディングス』 - Sacred Kind Of Love (The Columbia Recordings) (2019年、SoulMusic)

脚注

注釈

  1. ^ メーカー表記の多くは「グローヴァー・ワシントン Jr.」ないし「グローヴァー・ワシントン、Jr.」。また、単に「グローヴァー・ワシントン」「グロヴァー・ワシントン」の表記もある。

出典

  1. ^ a b c d Yanow, Scott. Grover Washington, Jr. Biography, Songs & Albums - オールミュージック. 2021年11月27日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類

アフリカ系アメリカ人のミュージシャン アール・フッカー  リバース・ブラス・バンド  グローヴァー・ワシントン・ジュニア  ジョン・レジェンド  ファラオ・サンダース
ジャズ・ミュージシャン ジョシュア・レッドマン  アラン・スキッドモア  グローヴァー・ワシントン・ジュニア  チャーリー・ラウズ  フィリップ・セス
アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン セシル・マクビー  ジョシュア・レッドマン  グローヴァー・ワシントン・ジュニア  チャーリー・ラウズ  ファラオ・サンダース
フュージョン・ミュージシャン ラムゼイ・ルイス  フィル・ペリー  グローヴァー・ワシントン・ジュニア  シーウィンド  フィリップ・セス
アメリカ合衆国のサクソフォーン奏者 チャーリー・パーカー  ジョシュア・レッドマン  グローヴァー・ワシントン・ジュニア  チャーリー・ラウズ  ファラオ・サンダース

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