グロスタイムとネットタイム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:56 UTC 版)
「マラソン」の記事における「グロスタイムとネットタイム」の解説
グロスタイム(Gross Time)とは、スタートの合図を起算としてゴールラインを通過するまでに要した計時の公式記録のことをいう。一方、ネットタイム(Net Time、正味のタイム)とは、スタートラインを通過した瞬間を起算としてゴールラインを通過するまでに要した参考記録のことをいう。 多数のランナーが参加する市民マラソンでは、スタートの号砲と同時にスタートラインを通過できる人数は限定され、多数のランナーはスタートラインに到達するまでにある程度の時間を要する。公式な記録であるグロスタイムには、このスタートラインに到達するまでの時間が含まれるため、正味の走行時間を把握する場合にネットタイムが用いられる場合がある。日本国内においては、ネットタイムはあくまでも個人的な参考記録とされるので、取り扱いには注意をする必要がある。 しかし、海外のマラソン、特にニューヨークシティマラソン、シカゴマラソン、パリマラソンなど、伝統的に大規模なマラソンにおいては、グロスタイムとネットタイムの間に最大1時間以上の開きが出ること、同一ウェーブ内においてもグロスとネットの間に10分程度の差が出る不公平から、エリートランナーのみにおいてグロスタイムが正式タイムとなり、一般ウェーブスタートのランナーではネットタイムが正式タイムとして公表され、順位もこれに基づいて発表されている。また、ボストンマラソンなどの参加の可否もネットタイムをもとに決定されている。
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