グランマ号とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > グランマ号の意味・解説 

グランマ号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 01:18 UTC 版)

ハバナ革命博物館に静態保存されているグランマ号。
グランマ号の航路

グランマ号(Granma)とは、1956年キューバ革命時にメキシコへ亡命していたフィデル・カストロチェ・ゲバラら82名の仲間と共にキューバへ再上陸するのに使ったである。

概要

グランマ号は本来1943年頃に製造された定員12名のディーゼルエンジン駆動のクルーザーであった。カストロはアメリカ海軍カタリナ飛行艇クラッシュレスキューボート(海に墜落した航空機の乗員を救助する小型艇)を購入しようと試みたものの、資金不足のため中古のヨットとして売られていた本船を50,000メキシコ・ペソ(約15,000米ドル)で買うのがやっとだった。

船はメキシコのトゥスパンを1956年11月25日の深夜に出港し、1週間後の12月2日にキューバへ再上陸を果たすが、定員を遥かに超える82人もの兵士が乗り込んだために衛生環境が悪化し、さらに荒天でキューバ到着が予定より遅れて航海が長引いた事で、上陸する前に彼らの士気は相当下がっていたと言われる。更にカストロは事前に再上陸することを発表していたので、上陸後すぐにバティスタの政府軍に包囲されカストロを含む12人にまで減ってしまう(この時でさえ、ゲバラは、「まだ12人もいるじゃないか!」と前向きだったという)。

現在のキューバ共産党機関紙(事実上の国営新聞)は、この船を記念し『グランマ』と題されている。

現在はハバナ革命博物館に静態保存されている。

関連項目

外部リンク

 




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「グランマ号」の関連用語

グランマ号のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



グランマ号のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのグランマ号 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS