クロックダブリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 09:21 UTC 版)
「IntelDX2」の記事における「クロックダブリング」の解説
DX2の基本技術は486DXと同一だが、これに新たにダブルクロック(クロックダブリング)と呼ばれる技術を追加した。この技術はCPU全体のクロック周波数をシステムクロック(CPUバス)の2倍に引き上げるもので、同じバス周波数のi486DXベースのCPUよりも高速である。DX2はクロックダブリングをした最初のマイクロプロセッサである。 たとえばDX2-50は、バス周波数25MHz、クロック周波数50MHzなので、DX-25と互換性があり、DX-50と同じ(DX-25の2倍の)処理能力を持つ。したがって、CPUがDX-25のシステムのCPUだけをDX2-50に変更すれば、設計・仕様をほとんど変えずにパフォーマンスを向上させられる。DX2-50のシステムのパフォーマンスはDX-25とDX-50の間であり、ボトルネックがCPU外にあればDX-25に近づき、CPU内にあればDX-50に近づく。 同様のCPU変更は、完成・販売したシステムに対しても可能である。このための交換用CPUがオーバードライブプロセッサ (ODP) である。486SXや486DX用に、内部がDX2のODPが販売された。
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