イギリス鉄道185形気動車とは? わかりやすく解説

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イギリス鉄道185形気動車

(クラス185気動車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 01:07 UTC 版)

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イギリス鉄道185形気動車
基本情報
製造所 シーメンス
製造年 2005年 - 2006年
製造数 51編成[1]
運用開始 2006年[1]
主要諸元
編成 3両編成[1]
軌間 1,435 mm[2]
最高速度 161 km/h(100 mi/h[1]
編成定員 169[2]
1等15、2等154[2]
+折り畳み12[2]
編成重量 168.5 t[2]
編成長 71.286 m[2]
長さ 先頭車23.763 m[2]
中間車23.750 m[2]
2.674 m[1]
高さ 3.85m[1]
動力伝達方式 液体式
機関 カミンズ QSK19[3]
機関出力 750 HP[3]
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185形(Class 185)は、シーメンスデジロのイギリス向け車種として、2005年に登場した気動車の形式である。

概要

イングランド北部を縦断する都市間列車を運行するファースト・トランスペナイン・エクスプレス英語版は、輸送力増強のために最高速度160km/hで走行可能な高速気動車を発注した。[いつ?]製造はシーメンスが担当し、2005年から2006年にかけて3両編成51本が製造された。185形はイギリス向けのデジロとしては唯一の気動車となっている。

車体は両開き2扉、最高速度は160km/hである[2]

エンジンはカミンズのQSK19(出力750HP)を各車に1基ずつ搭載し[3]、高出力エンジンの採用により高速性能と加速度の向上が図られた。しかし燃料消費量が大きいため、燃費向上を目的にシーメンスと共同で2007年にエコモードを実装した。勾配と速度に応じて編成中1基のエンジンを停止することで、当初段階において従来比7%の燃料削減を達成している[3]

運用

2006年3月よりリバプールマンチェスターからハル、ニューカッスル、リーズ方面を結ぶ各系統で運用を開始し、従来の158形ほか各車を置き換えた。マンチェスターからスコットランド方面の運用は、2014年より一部が350形に置き換わり[4]、185形は他線区の輸送力増強に充てられた。

2016年には営業期間満了により後継のトランスペナイン・エクスプレスへ継承されたほか、4編成がアリーヴァ・レール・ノース英語版へ2017年12月まで貸出された[5]

脚注

  1. ^ a b c d e f (英語)Class 185 Diesel Multiple Unit エバーショルト・レール・グループ英語版
  2. ^ a b c d e f g h i (英語)TransPennine Express DMU starts commissioning trials - Railway Gazette、2005年9月1日
  3. ^ a b c d (英語)DMU Eco-Mode fuels savings at TPE - Railway Gazette、2007年12月21日
  4. ^ “Class 350s to Scotland” (英語). Rail Engineer. (2014年12月1日). https://www.railengineer.uk/2014/12/01/class-350s-scotland/ 
  5. ^ (英語)TransPennine Express Invitation to Tender (PDF) - 英国運輸省、2015年2月27日

関連項目

外部リンク





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