ギーゼン (ニーダーザクセン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/04 07:14 UTC 版)
紋章 | 地図 (郡の位置) |
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基本情報 | |
連邦州: | ニーダーザクセン州 |
郡: | ヒルデスハイム郡 |
緯度経度: | 北緯52度11分55秒 東経09度53分48秒 / 北緯52.19861度 東経9.89667度座標: 北緯52度11分55秒 東経09度53分48秒 / 北緯52.19861度 東経9.89667度 |
標高: | 海抜 86 m |
面積: | 34 km2 |
人口: | 9,747人(2023年12月31日現在) [1] |
人口密度: | 287 人/km2 |
郵便番号: | 31180 |
市外局番: | 05121, 05066 |
ナンバープレート: | HI, ALF |
自治体コード: | 03 2 54 017 |
行政庁舎の住所: | Rathausstraße 27 31180 Giesen |
ウェブサイト: | www.giesen.de |
首長: | フランク・ユルゲス (Frank Jürges) |
郡内の位置 | |
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地図 | |
ギーゼン (ドイツ語: Giesen) は、ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州ヒルデスハイム郡の町村(以下、本項では便宜上「町」と記述する)である。この町は、ヴェーザー=ライネ山地の北側周縁部、イネルステ川沿いに位置している。首邑のギーゼン集落はギーゼン山の名前の由来となった。
地理
位置
ギーゼンはイネルステ川の西河畔、ギーゼン山北側の高度 70-100 m に位置している。この町は北東から時計回りに、ハルズム、ヒルデスハイム、ノルトシュテンメン、ザールシュテットと境を接している。イネルステ川沿いにあるため、2007年10月に深刻な洪水によって、ギーゼン地区(旧クライン・ギーゼン)とアールベルゲンの多くの地下倉庫や、アールベルゲンの森全域、工業地域全体が浸水した。
自治体の構成
自治体ギーゼンは、5つのオルトシャフト(地区)からなる[2]。
地区名 | 人口(人) | 面積 (km2) | 備考 |
---|---|---|---|
アールベルゲン | 2,238 | 7.2 | |
エンメルケ | 1,804 | 6.6 | |
ギーゼン | 3,301 | 12.9 | グロース・ギーゼン、クライン・ギーゼン、旧カリ工場の労働者集落ジークフリートを含む。 |
グロース・フェルステ | 782 | 3.0 | |
ハゼーデ | 1,676 | 4.2 |
人口および面積は2023年12月31日現在の数値である[3]
歴史
自治体ギーゼンは、1974年3月1日に、それまで独立した町村であったアールベルゲン、エンメルケ、グロース・フェルステ、グロース・ギーゼン、ハゼーデ、クライン・ギーゼンが合併して成立した[4]。これらの地区で最も古いのはエンメルケ地区である。この地区は2004年に建設1150年祭を祝った。
宗教史
この地域は歴史上ヒルデスハイム司教領に属していたことから、東ニーダーザクセンでは珍しくカトリックが主流である。現在ギーゼンに含まれる集落はハルズム同様、教会領の村であった。
2014年11月1日以降、カトリックの聖母マリア教会、聖ペーターおよびパウル教会(ともにアールベルゲン)、聖パンクラティウス教会(グロース・フェルステ)、聖フィトゥス教会(グロース・ギーゼン)、聖アンドレアス教会(ハゼーデ)、聖ヨハネス教会(ハルズムのクライン・フェルステ地区)、聖マルティン教会(クライン・ギーゼン)が、グロース・ギーゼンに本部を置く聖フィトゥス教会区に属している。しかし、エンメルケ地区の聖マルティヌス教会はヒルデスハイムの聖マルティヌス教会区に属す。
住民
宗教統計
Zensus2022によれば、2022年5月15日現在、ギーゼン住民の 35.9 % がローマ=カトリック、29.7 % が福音主義を信仰しており、34.5 % がその他の宗教または無宗教であった[5]。プロテスタントやカトリックの信者は年々減少しており、2023年12月31日現在の比率は、カトリックが 33.0 %、福音主義ルター派が 27.3 %、その他の宗教が 0.73 %、無宗教が 38.97 % であった[3]。
人口統計
ギーゼン住民の 17.83 % が18歳未満、30.53 % が60歳以上である(2023年12月31日現在)[3]。
男女別では、4,786人 (50.8 %) が女性、4,637人 (49.2 %) が男性である(2022年5月15日現在)[5]。
2022年5月15日現在、1,097人の外国人がこの町で暮らしている[5]。
行政
議会
ギーゼンの町議会は、24議席からなる[6]。これは人口9,001人から10,000人の自治体の議員定数である[7]。24人の議員は5年ごとに直接選挙で選出される。
町議会では上記の議員の他に町長も投票権を有している。
首長
ギーゼンの専任町長はフランク・ユルゲス (CDU) である。彼は2021年9月12日の選挙で対立候補がおらず、73.73 % の支持票を獲得して町長に選出された。この選挙の投票率は 63.0 % であった[8]。ユルゲンスは、2021年11月1日に町長に就任した。
地区議会
5つの地区には地区議会があり、議員は5年ごとに直接選挙で選出される[9]。
紋章と旗
紋章の図柄: 赤い兜の列が描かれた銀の横帯で上下二分割。上部は緑地で、2本の銀色の胸壁状斜め帯(向かって右上から左下)でさらに三分割されている。分割されたフィールドには向かって左から右に、いずれも銀色で、ユリ、水車の輪、3本で正三角形を形成するウサギの耳が描かれている。下部は金地で、5つの赤い釘が描かれている[10]。

紋章の成り立ち: この紋章は自治体ギーゼンが形成された際、1974年に作成された。これはアールベルゲン、エンメルケ、グロース・ギーゼン、クライン・ギーゼン、グロース・フェルステ、ハゼーデの6つの旧町村の紋章要素を組み合わせて作成された。
- 赤い釘と金の地色は、グロース・ギーゼンの紋章
- ユリはクライン・ギーゼンの紋章
- 水車の輪はグロース・フェルステの紋章
- 三角形に配置されたウサギの耳はハゼーデの紋章
- 45度に配置された胸壁状の帯はエンメルケの紋章
- 赤と銀の水平帯はアーレンベルゲンの紋章(ただし、赤と銀が入れ替わっている)
- 上部の緑地はハゼーデの紋章とグロース・フェルステの紋章
- 上部のエレメントの銀色の彩色はグロース・フェルステとクライン・ギーゼンの紋章
から採られた。
旗は長辺に沿って緑-金の二分割で、紋章は描かれない。
姉妹自治体
この姉妹自治体関係の運営団体は、登記された非営利団体であり、ギーゼンの町の公的組織の一部となっている[11]。
文化と見どころ
博物館
- ギーゼン郷土博物館、ラートハウス通り42番地
- アールベルゲン郷土博物館、クルーク通り4番地

建築
- カトリックの聖母マリア教会、アールベルゲン
- カトリックの聖ペーターおよびパウル教会、アールベルゲン
- カトリックの聖マルティヌス教会、エンメルケ
- カトリックの聖パンクラティウス教会、グロース・フェルステ
- カトリックの聖フィトゥス教会、グロース・ギーゼン
- カトリックの聖アンドレアス教会、ハゼーデ
- カトリックの聖マルティン教会、クライン・ギーゼン
- 福音主義の平安教会、アールベルゲン
- 福音主義の聖パウルス教会、ハゼーデ
-
アールベルゲンの聖母教会
-
アールベルゲンの聖ペーターおよびパウル教会
-
エンメルケの聖マルティヌス教会
-
グロース・フェルステの聖パンクラティウス教会

自然保護区
その他
- ギーゼンの森の青銅器時代の墳墓地
- 芸術の自転車道
- ヒルデスハイム環状自転車道 (Hi-Ring)
スポーツ
TSVギーゼンは男子バレーボール・ブンデスリーガに参加している。
経済と社会資本
経済
地域開発プログラムによればギーゼンは、住宅と商業を重点的な開発課題とする中心地域である[14]。
交通
エンメルケ地区は、鉄道レールテ - ノルトシュテンメン線沿いに位置しているが、他の地区からは 4 km 以上離れている。ハノーファーSバーンのS4号線とノルトヴェストバーンがこの駅を利用している。町内の各地区はヒルデスハイム地域交通 (RVHI) のバス路線で互いに結ばれており、ザールシュテットやヒルデスハイムへの便もある。かつて運行していたハノーファー=ヒルデスハイム路面電車の路線は1958年に廃止された。連邦道6号線と1号線が町域内を通っている。

地元企業
ギーゼン最大の企業は長らく、ジークフリート=ギーゼン・カリ工場を運営するカリ塩と岩塩の採掘会社 K+Sであった。そのカリ廃棄物の山は遠くからも見ることができる。メトラー・トレド・ガーヴェンスGmbHは160人以上の従業員を擁して動的計量システムを製造しており、フェルジング社はヨーロッパ有数の骨壷メーカーとして知られている。
公的機関・施設
教育機関
- ギーゼン=ハゼーデ基礎課程学校
- アールベルゲン基礎課程学校
- エンメルケ基礎課程学校
社会福祉施設
ギーゼン・シニア住宅パークは、72床の老人・介護施設と、ギーゼンおよびヒルデスハイム郡北部の高齢者向け介護付き住宅24戸からなる。これらの施設では、完全介護入院型、期間限定短期介護型、予防的介護型といったサービスを提供している。2003年に建設されたこの民営施設は、ギーゼンの中心に位置しており、主に社会福祉および家事関連の職種に約60人の従業員を雇用している。
人物
ゆかりの人物
- ミヒャエル・ヴァイナー(1969年 - )サッカー審判員。ハゼーデ在住。
脚注
出典
- ^ Landesamt für Statistik Niedersachsen, LSN-Online Regionaldatenbank, Tabelle A100001G: Fortschreibung des Bevölkerungsstandes, Stand 31. Dezember 2023
- ^ “Hauptsatzung der Gemeinde Giesen” (PDF). 2025年9月23日閲覧。 (§ 1 Bezeichnung, Name)
- ^ a b c “Zahlen - Daten - Fakten”. Gemeinde Giesen. 2025年9月23日閲覧。
- ^ Statistisches Bundesamt, ed (1983). Historisches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland. Namens-, Grenz- und Schlüsselnummernänderungen bei Gemeinden, Kreisen und Regierungsbezirken vom 27. 5. 1970 bis 31. 12. 1982. Stuttgart/Mainz: W. Kohlhammer GmbH. p. 209. ISBN 978-3-17-003263-7
- ^ a b c “Ergebnisse des Zensus”. 2025年9月23日閲覧。
- ^ “Gemeinde Giesen / Gemeindewahl 12.09.2021”. 2025年9月23日閲覧。
- ^ “NKomVG,NI - Niedersächsisches Kommunalverfassungsgesetz § 46 NKomVG - Zahl der Abgeordneten”. 2025年9月23日閲覧。
- ^ “Gemeinde Giesen / Wahl des/der Bürgermeisters/in 12.09.2021”. 2025年9月23日閲覧。
- ^ “Gemeinde Giesen / Kommunalwahlen 12.09.2021 / 26.09.2021”. 2025年9月23日閲覧。
- ^ “Hauptsatzung der Gemeinde Giesen” (PDF). 2025年9月23日閲覧。 (§ 2 Hoheitszeichen, Dienstsiegel)
- ^ “Giesen (Deutschland) - Chabanais (Frankreich)”. Deutsch-Französische Partnerschaft Giesen e.V.. 2025年9月23日閲覧。
- ^ “Naturschutzgebiet "Haseder Busch"”. Niedersächsischen Landesbetriebs für Wasserwirtschaft, Küsten- und Naturschutz (NLWKN). 2025年9月24日閲覧。
- ^ “Naturschutzgebiet "Entenfang"”. Niedersächsischen Landesbetriebs für Wasserwirtschaft, Küsten- und Naturschutz (NLWKN). 2025年9月24日閲覧。
- ^ “Gemeinde & Ortschaften”. Gemeinde Giesen. 2025年9月24日閲覧。
外部リンク
- “Giesen / Kultur atlas”. Kulturium. 2025年9月24日閲覧。
- ギーゼンの著作およびギーゼンを主題とする文献 - ドイツ国立図書館の蔵書目録(ドイツ語)より。
- ギーゼン (ニーダーザクセン)のページへのリンク