キングズ・ギャンビット・アクセプテッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/10 04:42 UTC 版)
「キングズ・ギャンビット」の記事における「キングズ・ギャンビット・アクセプテッド」の解説
キングズ・ギャンビット・アクセプテッド a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h 2.… efと白がギャンビットしたポーンを黒が取る変化をキングズ・ギャンビット・アクセプテッドと呼ぶ。3手目以降は3.Nf3 g5 4.Bc4 g4 5.0-0 gf 6.Qxf3 Qf6 7.e5 Qxe5 8.d3 Bh6 9.Nc3 Ne7 10.Bd2 Nbc6 11.Rae1と進行する。この展開は白が駒損しているものの駒の展開が良く形勢互角といえる。 白の3手目では他に3.Bc4、3.Nc3、3.Qf3、3.Be2がある。3.Nc3、3.Qf3、3.Be2はあまり見かけない。 3.Bc4とするのをキングズ・ビショップ・ギャンビットと呼ぶ。キングズ・ビショップ・ギャンビットで3.… Qh4+と黒が指した場合は4.Kf1とするのが定跡。白はキャスリングが出来なくなったが黒もクイーンをまた動かさなくてはならないので形勢互角。キングズ・ビショップ・ギャンビットで3.… Qh4+に対し4.g3?と指すと4.… fg!と指され5.hgと指しても5.Nf3?と指しても黒の必勝形となる。 黒の3手目では他に3.… d5、3.… d6、3.… Nf6がある。3.… d5は1859年に対局されたミィク対リュビィテエリ戦で黒のリュビィテエリが指した手で、以下4.Nc3 de 5.Nxe4 Bg4 6.Qe2 Bxf3?? 7.Nf6#と進行しダブルチェックによるチェックメイトで白のミィクが勝った。3.… d6はフィッシャー・ディフェンスと呼ばれる変化で、元世界チャンピオンのボビー・フィッシャーが初めてスパスキーと対戦した時、キングズ・ギャンビットで3手目まで本譜と同一手順で同じ型になり、黒番のフィッシャーは本譜のように3.… g5と指し、終盤のミスで負けた。そのときのゲームの後でフィッシャーは黒の3手目では3.… d6!が一番良い手だと言い、それから1.e4 e5 2.f4 ef 3.Nf3 d6とするオープニングをキングズ・ギャンビットのフィッシャー・ディフェンスと呼ぶようになった。 白の4手目で4.h4と指すのは前述のスパスキー対フィッシャー戦で白のスパスキーが指した手。以下4.… g4 5.Ne5 Nf6と進行し、29手で白のスパスキーが勝った。 白の5手目でキャスリングをするのは好手。ナイトを損するが、駒の展開が早くなるので白が十分に戦える。5.Ne5とナイトを逃げるのは5.… Qh4+ 6.Kf1 Nc6! 7.Nxf7 Bc5 8.Qe1 g3 9.Nxh8 Bf2 10.Qd1 Nf6 11.d4 d5 12.ed Bg4 13.Be2 Nxd4と進行し、白はルークを得するもののキングが危険にさらされる。
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