キャバレー・ヴォルテール (バンド)とは? わかりやすく解説

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キャバレー・ヴォルテール (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 22:44 UTC 版)

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キャバレー・ヴォルテール
Cabaret Voltaire
メンバーのリチャード・H・カーク (2010年)
基本情報
出身地 イングランド シェフィールド
ジャンル インダストリアルポストパンクEBMシンセポップ
活動期間 1973年 - 1994年
2014年 -
レーベル インダストリアル、ラフ・トレード・レコードミュートファクトリー、Some Bizarre
共同作業者 Electronic Eye、Hafler Trio、Sandoz、Sweet Exorcist
メンバー リチャード・H・カーク
旧メンバー クリス・ワトソン
スティーブン・マリンダー

キャバレー・ヴォルテールCabaret Voltaire)は、1973年イギリスシェフィールドで結成されたインダストリアル・ミュージック・グループ。後にエレクトロニック・ダンス・ミュージックに転じた。

概要

1973年、リチャード・H・カーク、クリス・ワトソン、スティーブン・マリンダーの3人によって結成された。グループの名前は、反芸術運動(ダダイスム)の発祥の地であるスイスキャバレー名前にちなんでいる。

1981年、クリス・ワトソンが脱退(ハフラー・トリオを経て、現在はBBCの音響技師)。1996年にはスティーブン・マリンダーが脱退(音楽業界を離れ大学講師となっている)し、現在はリチャード・H・カークのみが正式メンバーとなっている。

初期はブライオン・ガイシンが発明し、ウィリアム・S・バロウズが知らしめたカットアップ・メソッドに基づく実験音楽、インダストリアル・ミュージックを展開していた。1980年代中盤に差し掛かると、他のインダストリアル・ミュージック・グループの多くと同様にエレクトリック・ダンス・ミュージックへと路線変更。当初は古来のファンから反発を受けたものの、現在では初期の音楽性と並ぶ形で評価を受けている。

1994年にアルバム『The Conversation』を発表したのち活動を停止していたが、2014年にカークの個人グループとして活動再開、2020年に26年ぶりとなるアルバム『シャドー・オブ・フィアー』を発表し、これに関連するドローン作品『Dekadrone』『BN9Drone』をEPとして発表。これがリチャード・H・カークとしての最終作となった。

2021年9月21日、リチャード・H・カークが死去したことをマーク・スチュワートがTwitterでツイート、これに追う形で所属レーベルのミュート・レコードがツイートした。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • Mix-Up (1979年)
  • The Voice of America (1980年)
  • Red Mecca (1981年)
  • 2x45 (1982年)
  • 『ザ・クラックダウン』 - The Crackdown (1983年)
  • 『マイクロフォニーズ』 - Micro-Phonies (1984年)
  • 『カヴァナント、ソード・アンド・アーム・オヴ・ザ・ロード』 - The Covenant, The Sword, and the Arm of the Lord (1985年)
  • C O D E (1987年)
  • Groovy, Laidback and Nasty (1990年)
  • 『ボディ・アンド・ソウル』 - Body and Soul (1991年)
  • 『プラスティシティー』 - Plasticity (1992年)
  • International Language (1993年)
  • The Conversation (1994年)
  • 『シャドー・オブ・フィアー』 - Shadow of Fear (2020年)

コンピレーション・アルバム

  • 『1974-76』 - 1974-1976 (1980年)
  • The Golden Moments of Cabaret Voltaire (1987年)
  • Eight Crepuscule Tracks (1988年)
  • Listen Up with Cabaret Voltaire (1990年)
  • The Living Legends (1990年)
  • The Original Sound of Sheffield '83/'87. Best of; (2001年)
  • Conform to Deform '82/'90. Archive; (2001年)
  • The Original Sound of Sheffield '78/'82. Best of; (2002年)
  • Methodology '74/'78: The Attic Tapes (2002年)
  • #8385: Collected Works 1983-1985 (2013年)
  • 『#7885 (エレクトロパンク〜テクノポップ)』 - #7885: Electropunk to Technopop 1978-1985 (2014年)

リミックス・アルバム

  • Technology: Western Re-Works 1992 (1992年)
  • Remixed (2001年)
  • Kora! Kora! Kora! The Cabaret Voltaire Versions (2009年)
  • National Service Rewind (2010年)

ライブ・アルバム

  • Live at the Y.M.C.A. (1980年)
  • Live at the Lyceum (1981年)
  • The Pressure Company: Live In Sheffield 19 Jan 82 (1982年)
  • Hai! (Live In Japan) (1982年)
  • Radiation (BBC Recordings 84-86) (1998年)
  • Live at the Hacienda '83/'86 (2002年)
  • Archive #828285: Live (2013年)

サウンドトラック

  • Johnny Yesno (1983年)
  • 『チャンス・ヴァーサス・コーザリティ』 - Chance Versus Causality (2019年) ※1979年録音。バベット・モンディーニ監督による同名映画サウンドトラック

EP & シングル

  • Extended Play EP (1978年)
  • "Baader-Meinhof" / "Sex in Secret" on A Factory Sample (1979年)
  • "Nag Nag Nag" / "Is That Me Finding Someone at the Door Again" (live 75) (1979年)
  • "Silent Command" / "Chance versus Causality" (1979年)
  • Three Mantras EP (1980年)
  • "Seconds Too Late" / "Control Addict" (1980年)
  • "Sluggin' fer Jesus" / "Your Agent Man" (1981年)
  • "Eddie's Out" / "Walls of Jericho" (1981年) (initial copies included free 7" single "Jazz the Glass" / "Burnt to the Ground")
  • "Fools Game (Sluggin' fer Jesus Part 3)" / "Gut Level" (1982年)
  • "Yashar" / "Yashar (alternative mix)" (1983年) No. 6 UK Indie
  • "Crackdown" / "Just Fascination" (double A side 12") (1983年)
  • "Just Fascination" / "Empty Walls" (1983年)
  • "The Dream Ticket" / "Safety Zone" (1983年)
  • "Sensoria" (1984年)
  • "James Brown" (1985年)
  • 『ドリンキング・ガソリン』 - Drinking Gasoline EP (1985年)
  • "I Want You" (1985年)
  • "Shakedown" (1986年)
  • "The Drain Train" (1986年)
  • "Don't Argue" (1987年)
  • "Here to Go" (1987年)
  • "Hypnotised" (1989年)
  • "Keep On" (990年)
  • "Easy Life" (1990年)
  • "Colours" (1991年)
  • "What Is Real" (1991年)
  • "Percussion Force" (1991年)
  • "I Want You" / "Kino '92" (1992年)
  • "Nag Nag Nag" (2002年)
  • "Dekadrone"(2021年)
  • ″BN9Drone″(2021年)

関連項目

参考文献

  • 『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』 サイモン・レイノルズ(著)、シンコー・ミュージック、2010年 ISBN 978-4401634040

外部リンク




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