カペラ廃止の経緯と「クロノスの悲劇」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 10:38 UTC 版)
「マツダ・クロノス」の記事における「カペラ廃止の経緯と「クロノスの悲劇」」の解説
日本ではバブル景気に乗じた「5チャンネル化」と「3ナンバー化」を発端としてカペラの名前を廃した結果、知名度と販売台数が圧倒的に不足した。ここにバブル崩壊が加わり、さらに当時世界中でヒットしていたロードスターの利益を全て新型車に投入した結果倒産の危機に陥ってしまった。これがいわゆる「クロノスの悲劇」である。 輸出名はマツダ626(カペラ時代と同じ)であったが、国内では3ナンバー化にあたり「カペラの名前を引き継ぐことはユーザーに対して不誠実」とされた。そのため他社が同様のケースでも車名の変更を行なわなかったのに対し、マツダの場合は、長年親しまれたカペラの名前をクロノスに変更した。さらにマツダ店(MX-6(クーペ))、アンフィニ店(MS-6、MS-8)、ユーノス店(ユーノス500)、オートザム店(クレフ)、オートラマ店(プローブ、テルスター)に姉妹車を割り振り、統一した名前をつけなかった。これらの販売戦略により圧倒的な知名度不足が発生し、当時としては非常に贅沢なつくりを持っていたのにもかかわらず姉妹車すべてを含めても月販1万台に届かないという極めて深刻な販売不振に陥ってしまった。 なお、クロノス登場後も5代目カペラはカーゴのみ生産・販売を継続していた。
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