カズク

デジタル大辞泉

かず・く〔かづく〕【^▽潜く】

読み方：かずく

《「被く」と同語源》

［動カ四］

１ 水中にもぐる。

「にほ鳥の—・く池水心あらば君に我(あ)が恋ふる心示さね」〈万・七二五〉

２ 水にもぐって、魚や貝などをとる。

「伊勢のあまの朝な夕なに—・くといふあはびの貝の片思(かたもひ)にして」〈万・二七九八〉

［動カ下二］水中にもぐらせる。

「上つ瀬に鵜(う)を八つ—・け」〈万・三三三〇〉

かず・く〔かづく〕【^▽被く】

読み方：かずく

《「潜く」と同語源。「かつぐ」とも》

［動カ四］

１ 頭の上から覆う。頭に載せる。かぶる。

「頭つきはいと白きに、黒き物を—・きて」〈源・手習〉

２ 貴人から褒美に衣服をちょうだいする。また、それを肩にかける。

「白き物どもを品々—・きて」〈源・若菜上〉

３ 損害・負担などを引き受ける。しょい込む。

「弟御(おととご)の無実の難を身に—・き」〈浄・二枚絵草紙〉

４ だまされる。

「片里は今は恋に賢く、年寄女は闇に—・かず」〈浮・一代女・六〉

［動カ下二］「かずける」の文語形。

魚津弁

カズク

魚津弁（☆印は「ス」と発音する）	意味
カズク	かつぐ・背負う