オーガスト・ダーレス『暗黒の儀式』ほか
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詳細は「暗黒の儀式」を参照 『Of Evill Sorceries Done in New-England of Daemons in no Humane Shape』(ニューイングランドにて異形の悪魔のなせし邪悪なる妖術につきて、意訳あり)。北米のインディアンが旧神の印の魔力を用いてオサダゴワアを封印したという内容の草稿である。 オサダゴワアの名は、インディアン(ナンセット族[要検証 – ノート]、ワンパノアグ族、ナラガンセット族など)による「サドゴワアの息子」という意味の名称とされる。サドゴワアとはツァトゥグァのことで、オサダゴワアは彼ら北米インディアンに崇拝された。「ある民族による、ある神の子」というだけの名であり、固有の神名ですらない。 オーガスト・ダーレスは、このラヴクラフトの断章をもとに、長編『暗黒の儀式』全3章を執筆して1945年に合作として発表した。だがこの作品は、焦点をオサダゴワアに絞ってはおらず、複数の邪神が入り乱れる複雑で混沌とした内容となっている。 『暗黒の儀式』の影響を受けた人物に、ロバート・M・プライスとグレアム・マスタートンがいる。プライスは『暗黒の儀式』に不満を抱き、第3章部分の代替にあたる短編『The Round Tower』を執筆して、オサダゴワアの物語として完結させた。またマスタートンは『マニトウ』シリーズでオサダゴワアに言及している。 ブレブレだったズヴィルポグア(オサダゴワア)の設定を、リン・カーターが固め、ツァトゥグァの息子と明確化した。
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