オルガン以外の鍵盤楽器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 01:16 UTC 版)
「ゴットフリート・ジルバーマン」の記事における「オルガン以外の鍵盤楽器」の解説
ジルバーマンはオルガン以外の鍵盤楽器も製作している。それにはバルトロメオ・クリストフォリが発明したフォルテピアノを模倣したものも含まれている。 彼の製作したフォルテピアノは、ニュルンベルクのドイツ国立博物館に1台、ポツダムの新宮殿とサンスーシー宮殿に1台ずつ遺されている。1747年5月、ポツダムでヨハン・ゼバスティアン・バッハがプロイセン国王フリードリヒ2世の与えた主題による即興演奏を行った。この際使用されたのはジルバーマン作のフォルテピアノであった。この即興演奏を元に作曲されたのが『音楽の捧げもの BWV1079』である。 バッハは1730年代に彼のフォルテピアノを試奏した際『高音域が貧弱、タッチが重い』と指摘しているが、後にジルバーマンは改良を加え、バッハからも好評を得た。 また彼はクラヴィコードを改良した『チェンバロ・ダモーレ』なる楽器の製作も行った。 ドレスデン近郊のピルニッツ城に保存されていた2段鍵盤のチェンバロが彼の作品であることが近年同定された。 1749年製のゴットフリート・ジルバーマンの楽器の複製は、ポール・マクナルティがマルコム・ビルソンのために2020年に製作している。
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