オランダとオランダ王国間の差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 09:52 UTC 版)
「オランダ王国」の記事における「オランダとオランダ王国間の差異」の解説
オランダ王国外では、「オランダ」はオランダ王国を表すのに使用されている。例えば国際連合では、オランダ王国は国連総会では英語で「Netherlands」と呼ばれるが、公式な国連の文書では「Netherlands」の代わりに「Kingdom of the Netherlands」が使用される。国際条約においても、「オランダ王国」は「オランダ」としばしば短縮される。通常使用されるオランダ語の名称は「Nederland」で単数形であるが、公式なオランダ語の名称は「Koninkrijk der Nederlanden」で複数形である。しかしながら、オランダの慣例では、「オランダ王国」は「オランダ」ではなく「王国」と短縮される。これは、憲章で定められた王国と王国の主要な構成国であるオランダとを混同するためである。オランダ王国憲章でも、「オランダ王国」は「オランダ」ではなく「王国」と短縮されている。 オランダ王国を「オランダ」と呼ぶことが混乱を生ずることは別として、「オランダ」という用語を使用することに関連する不快な感情を抑えるためにも「王国」という用語は使用される。王国全体を指して「オランダ」と呼ぶことは、アルバ、キュラソー、シント・マールテンがヨーロッパに位置するオランダと平等ではないこと、王国に関する事柄に関してこれら3カ国の発言権がなくヨーロッパオランダに従属していることを暗示する。これらの島の王国政務における影響は限定されているが、確かに存在する。
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