オペル・インシグニアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > オペル・インシグニアの意味・解説 

オペル・インシグニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 07:21 UTC 版)

インシグニアInsignia )はドイツの自動車メーカー・アダム・オペルが2008年7月の英国国際モーターショーで発表、生産・販売していた中型乗用車で、かつて日本にも輸入されたオペル・ベクトラの後継車種。


初代(インシグニアA、2008年-2016年)

セダン

GMイプシロンIIプラットフォームを用いている。イギリスおよびアイルランドではボクスホールブランドで販売されている。2009年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

インシグニアのセールスポイントは前身のベクトラCと同じ全長4830mm・ホイールベース2730mmでありながらニールームを3cm拡大し更に余裕ある居住空間を実現したこと、世界初のモニターカメラによる道路標識認識システムを実用化したこと、全車種ユーロ5排気ガス規制をクリアしていること等である。

ボディタイプは4ドアセダン、5ドアハッチバック、「スポーツツアラー」と呼ばれるステーションワゴン、そして、スポーツツアラーをベースにクロスオーバーSUV風の外観を持たせた「カントリーツアラー(CT)」の4種から構成される。

中国北米市場では5代目ビュイック・リーガルとして販売され、オセアニア市場ではホールデン・インシグニアとして販売された(ともにセダンのみ)。

チリではサンティアゴモーターショーにて旧モデルと同名の「シボレー・ベクトラ」として参考出品されたものの市販には至らなかった。

エンジンは

  • 1.6エコテック - ガソリン直列4気筒1598cc・115PS/6000rpm
  • 1.6ターボエコテック - ガソリン直列4気筒1598cc・180PS/5500rpm
  • 1.8エコテック - ガソリン直列4気筒1796cc・140PS/6300rpm
  • 2.0ターボエコテック - ガソリン直列4気筒1998cc・220PS/5300rpm
  • 2.8V6エコテック - V型6気筒2792cc・260PS/5500rpm
  • 2.0CDTIエコテック - ディーゼル直列4気筒1956cc・110PS/4000rpm
  • 2.0CDTIエコテック - ディーゼル直列4気筒1956cc・130PS/4000rpm
  • 2.0CDTIエコテック - ディーゼル直列4気筒1956cc・160PS/4000rpm
  • 2.0ビターボCDTIエコテック - 1956cc・190PS/4000rpm

がある。

ギアボックスはいずれも6段のMTまたはAT(1600/1800ccガソリンを除く)が選択可能。グレードは「エクスクルーシヴ」「S」「SE」「SRi」「エリート」から構成される。2009年1月にはV6ガソリンエンジンをターボ化して320馬力とし、6速MTと四輪駆動システムを持つホットモデル・「OPC」も追加されている。

2代目(インシグニアB、2017年-2022年)

スポーツツアラー

プラットフォームをシボレー・マリブと同じ「E2XX」に刷新し、ボディは一回り大型化された。エンジンは先代をほぼ継承し、ガソリンが1.5Lと2.0Lの2種の直噴(SIDI)、ディーゼルが1.6Lと2.0Lの2種の直噴(CDTI、後者はBiTURBOの設定あり)を用意する。尚、BiTURBOのみ4WDの設定もある。トランスミッションはガソリンが9速ATとなる[1]

ボディタイプは4ドアノッチバックセダンが廃止され、ノッチバックセダン風5ドア(ハッチバッククーペのグランスポーツ、ステーションワゴンのスポーツツアラー、クロスオーバーSUVのカントリーツアラー(CT)の3種となった。

尚、当代は2代目ボクスホール・インシグニア、6代目ビュイック・リーガルの他、先代にあたる「ホールデン・インシグニア」を吸収統合する形で5代目ホールデン・コモドアとしてオセアニア市場でも販売される。北米向けリーガルは5ドアクーペ(スポーツバック)に加え、新たにカントリーツアラーに相当する「Tour X」を設定したことで、ボディタイプが2種となった。コモドアは5ドアクーペの「リフトバック」、スポーツツアラーに相当する「スポーツワゴン」、カントリーツアラーに相当する「ツアラー」の3種を設定する。

2020年の改良でカントリーツアラーがラインナップから消滅したため、以降はグランスポーツとスポーツツアラーの2種展開。

2022年、生産終了。以降は需要が拡大するSUVに注力する。

脚注

  1. ^ 『ベストカー』講談社BC、2021年10月26日、150頁。 

外部リンク

INSIGNIA




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オペル・インシグニア」の関連用語

オペル・インシグニアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オペル・インシグニアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオペル・インシグニア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS