オピミウス・ワイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 18:25 UTC 版)
「ルキウス・オピミウス」の記事における「オピミウス・ワイン」の解説
紀元前121年に収穫したぶどうで製造されたワインは、オピミウスが執政官を務めた年のものという意味でオピミウスのワインと呼ばれ、長い間恐らくローマの愛好家によって最高のワインとみなされてきた。キケロは、75年後に書かれた彼の論説『ブルトゥス』の中に、このワインは「あまり古いものは思ったほど美味しくはないし、今ではまったく飲めたものではない」としながらも、「その年代のワインは最高だと言われている」との評判に言及している。パテルクルスは「有名なオピミウスのワイン」について言及しているが、これは120年以上経た彼の時代(紀元1世紀前半)まで生き残っていなかった。しかし、大プリニウスはオピミウス・ワインについて次のように書いている:「これらのワインはまだ保存されているが、すでに200年近く経っており、苦い蜂蜜のようなものに変化している」。 ネロの時代を描いた小説『サテュリコン』では、「百年を経たオピミウスの年のファレルヌス・ワイン(英語版)(ラテン語: Falernum)」が贅沢の象徴として登場する。しかし、作られた当時はまだファレルヌスが産地名としてブランド化されていないため、単にオピミウスのワインと呼ばれていた。
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