オソルコン1世とは? わかりやすく解説

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オソルコン1世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/04 14:15 UTC 版)

オソルコン1世Osorkon I、在位:紀元前921 - 887年頃)は古代エジプト第22王朝の第2代ファラオ。即位名は「力強きラーの出現」を意味するセケムケペルラー [1]

 概要 

シェションク1世によって再統一された国土を受け継ぎ、その維持に努めた。叔父のイウプトの後任として息子のシェションクCアメンの大司祭に任じ、テーベのアメン神官団を王の庇護下に置いた。この政策には、上エジプトで大きな支配力を持ち、しばしば王権を脅かす彼らを統制する意図もあった。 オソルコン1世の治世は大きな動乱もなく、平和裏に30年以上続いた。また、出身地のブバスティスを中心に多数の神殿の建築事業を行い、国内を繁栄させた。

王の後継者のシェションク2世は大司祭シェションクCと同一人物とされるが[2]、それを示す確実な史料はない。タニスのシェションク2世の墓からは、彼がむしろオソルコン1世の兄弟で、シェションク1世の息子である事を示唆する副葬品が見つかっており、両者が別人であるという立場を取る研究者も多い[3][4]。また、シェションクCは父王よりも先に死去している。

いずれにせよ、シェションク2世の治世は短命に終わり、オソルコン1世の次子タケロト1世が実質的な後継者としてエジプトを治めた。

脚注

出典

  1. ^ クレイトン 1998, p.236
  2. ^ Kitchen 1996年
  3. ^ Beckerath p.94-98
  4. ^ ドドソン 2012

注釈

参考文献

関連項目

先代
シェションク1世
古代エジプト王
162代
前921年 - 前887年頃
次代
タケロト1世



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