オキナエビスガイの異名「長者貝」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 06:13 UTC 版)
「青木熊吉」の記事における「オキナエビスガイの異名「長者貝」」の解説
1875年、来日中のドイツの生物学者フランツ・ヒルゲンドルフ (Franz Hilgendorf) が江の島の土産物店で貝殻を購入し、帰国後にこれが新種であることを確認され、1877年に新種として学会で発表した。これを受けて大英博物館から東京帝国大学に、この貝の採集が依頼され、青木が一本釣りでその採集に成功した。当時としては大金の40円の賞金を受けた青木は、「長者になったようだ」といったとされ、ここから、この貝を「長者貝」と称するようになった。しかし、その後の調べで、1844年の武蔵石壽の著書『目八譜』に「オキナエビス」の名で記載があることが判明し、「オキナエビスガイ」が正式な名称となった。「長者貝」は異名として現在も用いられることがある。
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