エル・カズネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 02:37 UTC 版)
エル・カズネ(アラビア語: الخزنة Al Khazneh、宝物殿、英語: The Treasury)は、古代ヨルダンの都市ペトラにおける最も精緻な建築物の一つである。エル・ハズネとも表記する[1]。この古代都市の、エド・ディル(アラビア語: الدير Ad Deir, 修道院、英語: The Monastery)を含むその他ほとんどの建築物と同様に、この建造物もまた砂岩の岩肌を彫って造られたものである。エル・カズネは古代ギリシア建築の影響を受けており、貴重な観光地になっている。
- ^ 新建築社『NHK 夢の美術館 世界の名建築100選』新建築社、2008年、46頁。ISBN 978-4-7869-0219-2。
- ^ a b c “Jordan - Touristic Sites - South of Amman”. 2012年10月13日閲覧。
- ^ Aretas, I. “Petra: History, Myth, and Earthquakes”. pp. 2–3. 2009年12月23日閲覧。
- ^ “Petra Map & Monuments”. AtlasTours.net. 2009年12月23日閲覧。 “Its elaborately carved facade is alive with a cast of Nabataean deities and mythological characters ... All are funerary symbols.”
- 1 エル・カズネとは
- 2 エル・カズネの概要
エル・カズネ(宝物殿)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 05:11 UTC 版)
古代のペトラにおいては、アーロン山(Jabal Haroun, 英語: Aaron's Mountain)周辺に通じる行路を南から、ペトラの平野を横切るか、あるいは高地から北に進入していたとも考えられるが、現代の訪問者のほとんどは東より遺跡に入場する。荘重な東側の入口は、暗く狭いシーク(Siq, 英語: the shaft)と呼ばれる峡谷(所により幅わずか3-4m)を抜けて通じており、それは砂岩の岩盤の深い亀裂より形成された自然の地質特性であり、ワディ・ムーサ (Wadi Musa) に流れる水路の役目もある。狭い峡谷の終わる先に、砂岩の断崖に刻まれたペトラの最も精緻な遺跡であるエル・カズネ(一般に「宝物殿」として知られる)が建っている。エル・カズネは、1 世紀初頭に偉大なナバテア人の王の墳墓として造られたものとされ、切り立った岩の壁を削って造られた正面は、幅 30 m、高さ 43 mにおよぶ。
※この「エル・カズネ(宝物殿)」の解説は、「ペトラ」の解説の一部です。
「エル・カズネ(宝物殿)」を含む「ペトラ」の記事については、「ペトラ」の概要を参照ください。
- エル・カズネのページへのリンク