エリザベス1世との縁談
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 10:15 UTC 版)
「アンリ3世 (フランス王)」の記事における「エリザベス1世との縁談」の解説
1570年、アンリからイングランド女王エリザベス1世への求婚の準備が行われた。この時、エリザベスは37歳に近く(アンリは19歳)、王位継承者を生むための夫が必要とされていた。だが、これらの話し合いは実ることはなかった。歴史家たちはこの時のエリザベスはスペインを挑発することが目的であり、結婚を実現することは意図していなかったと見なしている。この結婚は彼らの宗教観の違い(アンリは公式にはカトリックであり、エリザベスはプロテスタントである)とアンリ本人のエリザベスに対する見方により、実現性のあまりないものであった。アンリはエリザベスを「下賤の売春婦」(putain publique) と無愛想に呼び、その歳の差(18歳差)を痛烈に嘯いている。誤聞ではあったが、エリザベスが静脈瘤のために歩行難をきたしているという噂を耳にしたアンリは「脚を痛めた老いぼれ」と呼んでいる。
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