エディ・カリーとは? わかりやすく解説

エディ・カリー

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 00:35 UTC 版)

エディ・カリー
Eddy Curry
ニューヨーク・ニックスでのカリー
(2007年)
引退
愛称 Eddy Picante
The Spice
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1982-12-05) 1982年12月5日(42歳)
出身地 イリノイ州ハーベイ
身長(現役時) 213cm (7 ft 0 in)
体重(現役時) 134kg (295 lb)
キャリア情報
高校 ソーンウッド高校
NBAドラフト 2001年 / 1巡目 / 全体4位[1]
シカゴ・ブルズから指名
プロ選手期間 2001–2013, 2018–2019
ポジション C
背番号歴 2, 34, 52
経歴
20012005 シカゴ・ブルズ
20052011 ニューヨーク・ニックス
2011–2012 マイアミ・ヒート
2012 ダラス・マーベリックス
2012–2013 浙江ゴールデンブルズ
2018–2019 珠海ウルフウォリアーズ英語版
受賞歴
通算成績
得点 6,820 (12.9 ppg)
リバウンド 2,725 (5.2 rpg)
ブロック 384 (0.7 bpg)
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

エディ・アンソニー・カリー・ジュニアEddy Anthony Curry Jr., 1982年12月5日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州ハーベイ出身の元プロバスケットボール選手。ポジションはセンター

経歴

少年時代は体操競技選手になることを夢見ていた。ソーンウッド高校を卒業後、大学には進まず2001年のNBAドラフトシカゴ・ブルズから1巡目4位指名でNBA入り。同じく高卒で同じ年にブルズに入団したタイソン・チャンドラーと共に将来を嘱望され、ブルズの伝説的スター、マイケル・ジョーダンの背番号「23」にあやかって、カリーは「2」、チャンドラーは「3」の背番号を付けていた。技術は未熟ながらも大柄な体格を活かし、ゴール下では抜群の得点力を発揮。2年目の2002-2003シーズンにはフィールドゴール成功率はリーグトップの58.5パーセントを記録した。2004-05シーズンにはブルズのマイケル・ジョーダン時代以来のプレイオフ進出に貢献するが、2005年3月に不整脈が発覚し、以降シーズン終了までの13試合を欠場。プレイオフも全て欠場し、チームはカリーの不在もあってプレイオフ1回戦で敗退した。FAとなっていたカリーに、ブルズは契約のためにも遺伝子検査を要求。検査で異常が見つかり、引退を余儀なくされた場合には、ブルズは毎年40万ドルを50年間支払う意向だったが、カリーは検査を拒否したため、ブルズはカリーの放出を決断した。健康上の不安を抱えるカリーのトレードは難航したが、ニューヨーク・ニックスとの間でカリーを含む5選手が絡んだトレードが成立した。

ニックスでは当時ヘッドコーチであったラリー・ブラウンとの間でチームのエースであったステフォン・マーブリーと共に軋轢が生じ、チーム成績は低迷を極めた。2006-2007シーズンにはゼネラルマネージャーからヘッドコーチに就任したアイザイア・トーマス体制のもと、カリーはチームのリーディングスコアラーとして活躍したが、プレイオフ進出は逃した。翌2007-08シーズンにはニックスが新たに獲得したザック・ランドルフとのコンビが注目を集めたが、上手く共存できず成績は大きく後退。

2008-09シーズンは体重超過や故障などでシーズンをほぼ全休。私生活では元運転手から同性愛を求められたとして訴えられ、また22万ドルの借金でマンションを差し押さえられ、さらに元恋人とその娘が殺害されるという事件(殺害された娘はカリーの子供ではないが、カリーと元恋人との間に生まれた当時3歳の息子は事件現場に居合わせた。容疑者は元恋人の弁護士)も起こり、公私ともに厳しい状況に追いやられている。

2011年2月22日、コーリー・ブリューワーとの交換トレードにより、アンソニー・ランドルフと共に、ミネソタ・ティンバーウルブズへ放出され、すぐに解雇された。同年12月にマイアミ・ヒートと契約し、チャンピオンリングを得たが、FAに伴い事実上の戦力外となり、2012年10月トレーニング・キャンプ時にサンアントニオ・スパーズと契約したがチームには合流せず、その後ダラス・マーベリックスに移籍したが、即解雇され、中国でプレーした後、引退した。

プレースタイル

最大の武器であるフックショットのみで現在の地位を築いた。幅のある巨体はパワーに優れ、ゴール下では抜群の決定力を誇るが、「一度預けたボールは二度と返ってこない」と評されるように、パスアウトという考えは持っていない。また、体格の割にブロックやリバウンドは少なく、ディフェンスへの意識も低い。

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2001–02 CHI 72 31 16.0 .501 .000 .656 3.8 .3 .2 .7 6.7
2002–03 81 48 19.4 .585* .000 .624 4.4 .5 .2 .8 10.5
2003–04 73 63 29.5 .496 1.000 .671 6.2 .9 .3 1.1 14.7
2004–05 63 60 28.7 .538 .000 .720 5.4 .6 .3 .9 16.1
2005–06 NYK 72 69 25.9 .563 .000 .632 6.0 .3 .4 .8 13.6
2006–07 81 81 35.2 .576 1.000 .615 7.0 .8 .4 .5 19.5
2007–08 59 58 25.9 .546 .000 .623 4.7 .5 .2 .5 13.2
2008–09 3 0 4.0 1.000 .000 .333 1.3 .0 .0 .0 1.7
2009–10 7 0 8.9 .381 .000 .588 1.9 .0 .0 .1 3.7
2011–12 MIA 14 1 5.9 .462 .000 .750 .9 .1 .0 .1 2.1
2012–13 DAL 2 0 12.5 .500 .000 .250 2.0 .0 .0 .0 4.5
通算 527 411 24.9 .545 1.000 .642 5.2 .5 .3 .7 12.9

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