ユドニス・ハスレムとは? わかりやすく解説

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ユドニス・ハスレム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 06:09 UTC 版)

ユドニス・ハスレム
Udonis Haslem
2024年のハスレム
マイアミ・ヒート
役職 バスケットボール育成担当副社長
所属リーグ NBA
基本情報
愛称 U.D.
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1980-06-09) 1980年6月9日(45歳)
出身地 フロリダ州マイアミ
身長(現役時) 201cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 107kg (236 lb)
ウィングスパン(現役時) 211cm  (6 ft 11 in)[1]
キャリア情報
高校 サミュエル・W・ウルフソン高等学校英語版
マイアミ・シニア高等学校英語版
大学 フロリダ大学
NBAドラフト 2002年 / ドラフト外
プロ選手期間 2002年–2023年
ポジション PF / C
背番号歴 15, 40
永久欠番 ヒート  40 
経歴
2002-2003 エス・シャロン・シュル・ソーヌ
20032023 マイアミ・ヒート
受賞歴
NBA通算成績
得点 6,586 (7.5 ppg)
リバウンド 5,791 (6.6 rpg)
アシスト 733 (0.8 apg)
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

ユドニス・ジョニール・ハスレムUdonis Johneal Haslem, 1980年6月9日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身の元プロバスケットボール選手。NBAマイアミ・ヒートに所属していた(フランチャイズ・プレイヤー)。ポジションはパワーフォワードまたはセンター

経歴

高校時代は、マイアミ高校で州のチャンピオンに輝く。大学はフロリダ大学に進学、2000年にはマイク・ミラー、ドネル・ハービー、マット・ボナーらと共に、チームをNCAAファイナルへ導く活躍を見せた。フロリダ大学卒業後、NBAドラフトにエントリーするも指名されず、ドラフト外選手としてアトランタ・ホークスの一員としてサマーリーグに参加するが、ホークスと契約を結ぶには至らなかった。NBAチームとの契約を勝ち取れなかったため2002年はアメリカを離れ、フランスLNB)のエス・シャロン・シュル・ソーヌでプレーし、平均16.1得点、9.4リバウンドを記録した[2]

2003年、フランスでの活躍に興味を持ったマイアミ・ヒートとサンアントニオ・スパーズからサマーリーグに招待され、ヒートがオーランド、スパーズがボストンと両チームの大会が別の地域と日程で組まれていた事もあり、2チームでプレーした。ここでの活躍を認められ、8月6日にヒートと正式に契約を結び入団した。1年目は平均得点7.3、平均リバウンド6.3と、ブライアン・グラント、ラマー・オドムのバックアップとして起用されていたが、2年目からはセンターシャキール・オニールを支える脇役として不動のスターターに定着した。

2006年のNBAファイナルでは左肩を痛めながらも、ダーク・ノヴィツキーに対するタイトなディフェンスでヒートのチャンピオン獲得に貢献。その後2012年2013年の連覇にも貢献した。

2017年7月20日にヒートとの再契約に合意した[3]

2019年4月6日にヒートとの再契約に合意した[4][5]。4月10日のブルックリン・ネッツ戦で、12得点、11リバウンドをあげた。

2020年11月28日にヒートとの再契約に合意した[6][7]

2021年8月15日にヒートとの再契約に合意した[8]

2022年8月23日に2022-23シーズンを最後に現役引退することを発表し、ヒートと最後の複数年再契約に合意した[9][10]。2023年4月9日の最後のレギュラーシーズン試合であるオーランド・マジック戦でキャリアハイとなる3本の3ポイントを含む24得点、3リバウンドを記録し、チームは123-110で勝利した[11][12]。なお、42歳で24得点以上を記録したのは1989年のNBAファイナル第3戦でのカリーム・アブドゥル=ジャバー以来史上2人目であった[13]。さらに、ハスレムはコービー・ブライアントダーク・ノヴィツキーに次いで史上3人目となる1つのチームで20年以上のキャリアを過ごした選手となった。

生まれも育ちもマイアミで、ドラフト漏れのため1年だけ海外でプレーしていた時期を除くと高校、大学、NBA引退までマイアミ一筋で過ごした唯一無二の存在であり、同年12月22日、マイアミ・ヒートはハスレムの背番号「40」を永久欠番にすると発表した[14]

プレースタイル

ハスレムは、パワーフォワードとしては上背はないが、リバウンドには非常に強い。その一方で、インサイドでの得点ばかりでなく、中距離のシュートも得意としている。

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー数  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2003–04 MIA 75 24 23.9 .459 .000 .765 6.3 .7 .4 .3 1.0 7.3
2004–05 80 80 33.4 .540 .000 .791 9.1 1.4 .8 .5 1.4 10.9
2005–06 81 80 30.8 .508 .000 .789 7.8 1.2 .6 .2 1.0 9.3
2006–07 79 79 31.4 .492 .000 .680 8.3 1.2 .6 .3 1.4 1.7
2007–08 49 48 36.8 .467 --- .810 9.0 1.4 .8 .4 1.4 12.0
2008–09 75 75 34.1 .518 --- .753 8.2 1.1 .6 .3 1.1 10.6
2009–10 78 0 27.9 .494 --- .762 8.1 .7 .4 .3 1.0 9.9
2010–11 13 0 26.5 .512 --- .800 8.2 .5 .5 .2 1.1 8.0
2011–12 64 10 24.8 .423 --- .814 7.3 .7 .5 .4 .9 6.0
2012–13 75 59 18.9 .514 --- .711 5.4 .5 .4 .2 .6 3.9
2013–14 46 18 14.2 .507 --- .568 3.8 .3 .2 .3 .5 3.8
2014–15 62 25 16.0 .448 .200 .703 4.2 .7 .3 .2 .7 4.2
2015–16 37 0 7.0 .377 .111 .750 2.0 .4 .1 .1 .1 1.6
2016–17 16 0 8.1 .478 .000 .600 2.3 .4 .4 .1 .5 1.9
2017–18 14 0 5.1 .200 .125 .500 .7 .4 .0 .1 .1 .6
2018–19 10 1 7.4 .333 .000 .750 2.7 .2 .0 .0 .3 2.5
2019–20 4 1 11.0 .364 .333 .750 4.0 .3 .0 .0 .3 3.0
2020–21 1 0 3.0 1.000 --- --- 1.0 .0 .0 .0 .0 4.0
2021–22 13 0 6.4 .452 .250 1.000 1.9 .3 .1 .1 .4 2.5
2022–23 7 1 10.1 .345 .333 .800 1.6 .0 .1 .3 .1 3.9
通算:20年 879 501 24.7 .489 .127 .756 6.6 .8 .5 .3 .9 7.5

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2004 MIA 13 0 15.3 .394 --- .677 3.4 .2 .4 .2 .2 3.6
2005 15 15 36.2 .491 --- .739 10.0 1.0 .5 .4 1.2 9.2
2006 22 22 29.5 .493 .000 .683 7.4 .8 .6 .3 1.4 8.6
2007 4 4 25.8 .480 --- .750 5.3 1.0 .3 .5 .5 7.5
2009 7 7 29.1 .543 --- .900 8.7 .4 .4 .4 .9 8.4
2010 5 0 28.4 .351 --- .667 7.4 .8 .2 .2 1.0 6.0
2011 12 0 24.2 .397 --- .900 4.5 .8 .5 .3 .9 5.3
2012 22 11 20.5 .455 --- .743 6.4 .6 .2 .3 .9 4.8
2013 22 19 16.2 .593 --- .571 3.6 .3 .7 .2 .6 5.0
2014 16 6 10.6 .459 --- .600 2.6 .3 .1 .2 .1 2.5
2016 9 0 9.4 .533 --- .714 3.4 .4 .0 .1 .8 2.3
2023 2 0 1.5 .000 .000 --- 0.5 .0 .0 .0 .0 .0
出場:12回 149 84 21.5 .478 .000 .713 5.5 .6 .4 .3 .8 5.6

カレッジ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1998–99 フロリダ 31 - 21.3 .603 .000 .592 5.0 .8 .7 .7 10.5
1999–00 37 - 22.4 .579 --- .639 5.1 .9 .8 .8 11.8
2000–01 31 31 28.1 .597 --- .709 7.5 1.0 .8 1.0 16.8
2001–02 31 31 28.3 .562 .000 .694 8.3 1.6 .9 1.3 16.0
通算 130 62 24.9 .584 .000 .666 6.4 1.1 .8 .9 13.7

脚注

  1. ^ Udonis-Haslem”. draftexpress.com (2002年). 2017年10月26日閲覧。
  2. ^ Udonis Haslem: Unlikely rebounding story---ESPN.com
  3. ^ Miami Heat re-sign Udonis Haslem
  4. ^ Pendas, Christopher (2019年8月6日). “HEAT Re-Signs Udonis Haslem”. NBA.com. 2019年8月7日閲覧。
  5. ^ 'HeatLifer' Haslem, 39, returns for 17th season”. ESPN.com (2020年3月27日). 2019年8月7日閲覧。
  6. ^ The Captain Returns For His 18th Season”. NBA.com (2020年11月28日). 2020年11月29日閲覧。
  7. ^ Chiang, Anthony (2020年11月28日). “Pat Riley on Adebayo's extension, Haslem's return. And a look at NBA's health protocols”. Miami Herald. 2020年11月29日閲覧。
  8. ^ Moorhead, Couper (2021年8月15日). “HEAT Re-Signs Udonis Haslem”. NBA.com. 2021年8月23日閲覧。
  9. ^ Heat re-sign Udonis Haslem”. NBA.com (2022年8月23日). 2023年1月26日閲覧。
  10. ^ Wimbish, Jasmyn (2022年8月22日). “Heat veteran Udonis Haslem to return for historic 20th and final NBA season”. CBSSports.com. 2023年1月24日閲覧。
  11. ^ Friedell, Nick (2023年4月9日). “Udonis Haslem scores 24 as Heat celebrate farewell game”. ESPN.com. 2023年4月9日閲覧。
  12. ^ Winderman, Ira (2023年4月9日). “Heat hail Haslem in 123-110 win over Magic, with play-in showdown next against Hawks”. South Florida Sun Sentinel. 2023年4月10日閲覧。
  13. ^ Haslem scores 24 in farewell, Heat top Magic 123-110”. ESPN (2023年4月9日). 2023年4月10日閲覧。
  14. ^ ヒート一筋20年、3度の優勝に貢献したユドニス・ハスレムの背番号「40」が永久欠番に

外部リンク




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