イヴァン・リルスキとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イヴァン・リルスキの意味・解説 

リラのイオアン

(イヴァン・リルスキ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/19 14:42 UTC 版)

リラ修道院にある、リラの聖イオアンのフレスコ画イコン

克肖者リラの聖イオアン876年頃生 – 946年永眠ブルガリア語: Свети Иван Рилски, sveti Ivan Rilski)は、正教会聖人リラの成徳(せいとく)なるイオアンとも。記憶日は10月19日ユリウス暦を使用する正教会では11月1日に相当)。「イオアン」は教会スラヴ語からの再建音を転写した日本正教会で用いられる表記であり、ブルガリア語から転写すればイヴァンИван)とも表記出来る。

ブルガリア首都ソフィアから117キロメートルに位置する、キュステンディル州リラ自治体にある、ブルガリアで最大かつ最も著名な修道院であるリラ修道院を創建した事で知られる。このため特にブルガリア正教会で崇敬されるが、他の地域の正教会でも崇敬される。

1999年より、ブルガリアの1レフ紙幣に肖像が使用されている。

生涯(聖伝による概略)

以下の内容と文体は歴史的事実としての記述ではなく、あくまで教会の伝える聖伝の概略を示したものである事に注意されたい。

リラの聖イオアンは、スクリノブルガリア語: Скрино)に876年頃に生まれた。幼少の頃からハリストスキリストのギリシャ語・スラヴ語読み)を愛していたという。

成長すると、自分の財産を貧しい人々に全て分け与えて修道士となり、その後、高山に上り修道生活を始めた。しかし蛮族の侵略が起きるようになるとその土地を離れ、リラの荒野に赴き、ここで日夜熱心な祈りを神に捧げた。それから約60年の間、無人の荒野に暮らしていたイオアンは野生の果実を主な食べ物としていたが、神は野生の果実をイオアンのために豊かに実らせたとされる。

このような生活を送っていたイオアンを、偶然に牧人が発見した。それからイオアンのもとに多くの敬虔な人々が移り住み、聖堂や修道院を建設した。これらの人々をイオアンは慈悲深く監督し、また多くの奇蹟を行ったという。ブルガリア皇帝ペトル(ペタル1世)も非常にイオアンを尊敬していたと伝えられている。

年老いたイオアンは、946年頃に永眠した。数年後、不朽体ソフィアに移され、イオアンの名を持つ聖堂が建てられた。その後、イオアン・アサンは、奇蹟が顕れたイオアンの不朽体をテルノウに移して安置した。

参考文献

関連項目

外部リンク


「イヴァン・リルスキ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イヴァン・リルスキ」の関連用語

イヴァン・リルスキのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イヴァン・リルスキのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのリラのイオアン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS