イギリス国鉄形カプロッティ式弁装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/11 10:01 UTC 版)
「カプロッティ式弁装置」の記事における「イギリス国鉄形カプロッティ式弁装置」の解説
イギリス国鉄は1950年代にカプロッティ式弁装置を独自に改良したイギリス国鉄形カプロッティ式弁装置(British Caprotti valve gear)を開発し、LMS 5形蒸気機関車の44686号機および44687号機、イギリス国鉄5形蒸気機関車の73125号機から73154号機までの30両、そしてイギリス国鉄8形蒸気機関車71000号機「デューク・オブ・グロスター」に搭載した。その結果はまちまちで、デューク・オブ・グロスターの性能は特に期待外れであった。この原因は、後に機関車の設計および製造時の欠陥によるものであることが判明した。 改良されたカプロッティ式弁装置は、他の弁装置よりも製造コストが高くなるが効率ははるかに高かった。イギリス国鉄形カプロッティ式弁装置の主な改善点は、機構の大部分を密閉したことである。これにより、蒸気機関車の過酷な使用環境での摩耗が減少し、吸気と排気を完全に独立して制御することができた。欠陥を修正して復元されたデューク・オブ・グロスターは、イギリス国鉄形カプロッティ式弁装置の高い性能を証明してみせた。
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