アウルトニ・マグヌッソンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アウルトニ・マグヌッソンの意味・解説 

アウルトニ・マグヌッソン

(アールニ・マグヌースソン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 16:47 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
これはアイスランド人の名前です。姓にみえる部分は父称あるいは母称であり、の名前としてのではありません。この記事で取り扱っている人物は、正式には個人名アウルトニで呼ばれます。(Template:アイスランド人の名前

アウルトニ・マグヌッソン[1]Árni Magnússon1663年11月13日 - 1730年1月7日)は、アイスランドの学者、写本蒐集家。アールニ・マグヌースソン[2]などとも。

人生

1663年にアイスランド西部のダーラシスラ (Dalasýsla) 県クヴェンナブレカ (Kvennabrekka) に生まれた。コペンハーゲン大学で学ぶためにデンマークに渡り、王室の古物研究家トーマス・バルトリンデンマーク語版英語版の元で6年間助手として働いた。2年間ドイツを旅したのち、1697年にデンマークに戻ってきて、デンマークの王立文書館の事務員となった。48歳になったとき、コペンハーゲン大学でデンマークの古物研究に関する教授となった。

1700年にアイスランドに戻り、そこで10年間を過ごしたのちコペンハーゲンに戻り、その後はそこで教授・司書として生涯を全うした。

彼は自身の生涯の多くを写本の蒐集に費やし、主に彼の生地であるアイスランドの写本を集めただけでなく、他の北欧諸国の写本も蒐集していた。彼のコレクションは、個人によるこの手のコレクションとしては最大級の規模を誇り、アウルトニ・マグヌッソン写本コレクションとして知られている。かつてはコペンハーゲンに収蔵されていたが、今は一部アイスランドに返還されており、コペンハーゲンとレイキャヴィークに分割して保存されている。

影響

旧100アイスランド・クローナ紙幣に彼の肖像が描かれていた。

アイスランドのノーベル文学賞作家ハルドル・ラクスネスの小説『アイスランドの鐘』の登場人物の一人 Arnas Arnaeus は彼をモデルとしている。ジュール・ヴェルヌの小説『地底旅行』において、地底世界を発見し主人公たちにその手掛かりを残した錬金術師アルネ・サクヌッセンムも彼をモデルにしている。

コペンハーゲンとレイキャヴィークにある教育研究機関に彼の名が冠されており、それぞれレイキャヴィークのアウルトニ・マグヌッソン研究所英語版とコペンハーゲンのアルナマグネア研究所英語版と呼ばれ、彼が蒐集した写本群の保存および研究を行っている。

脚注

  1. ^ 菅原邦城シーグルズル・ノルダル『巫女の予言 エッダ詩校訂本』(東海大学出版会、1993年初版第1刷、ISBN 4-486-01225-9)p. 43 に見られる表記。
  2. ^ 谷口幸男訳、V・G・ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』(新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6)p. 285 に見られる表記。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アウルトニ・マグヌッソン」の関連用語

アウルトニ・マグヌッソンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アウルトニ・マグヌッソンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアウルトニ・マグヌッソン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS