アンジオスタチンとは? わかりやすく解説

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アンギオスタチン、アンジオスタチン

【仮名】あんぎおすたちん
原文angiostatin

常時より体内作られている蛋白製造ラボにおいて合成することも可能であり、がん治療の分野研究されている。アンギオスタチンには、腫瘍増殖必要な新たな血管成長阻止できる可能性がある。血管新生阻害薬一種である。

アンギオスタチン

(アンジオスタチン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 22:24 UTC 版)

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アンギオスタチン(Angiostatin)は、ヒトを含めたいくつかの動物種で見られるタンパク質である。内因性の血管新生阻害剤であり、現在、抗癌治療への利用についての臨床試験が行われている。

構造

アンギオスタチンは、より大きなタンパク質であるプラスミン(これ自体がプラスミノーゲンの断片である)の38kDaの大きさの断片である。3つから5つの隣接クリングルドメインを含む。それぞれのモジュールは、2つの小さなβシートと3つのジスルフィド結合を持つ。

生成

アンギオスタチンは、例えば、細胞外のホスホグリセレートキナーゼによるジ スルフィド結合の還元を含む、プラスミノーゲンの自己タンパク質分解によって生成される。さらに、アンギオスタチンは金属プロテアーゼエラスターゼ前立腺特異抗原、13kDaのセリンプロテアーゼまたは24kDaのエンドペプチダーゼによるプラスミノーゲンの切断でも生じる。

生理活性

アンギオスタチンは、アンギオモチンや内皮細胞表面のATPシンターゼだけではなく、インテグリン、アネキシンII、c-Met受容体、NG2プロテオグリカン、組織型プラスミノーゲン活性化因子、コンドロイチン硫酸プロテオグリカン、CD26等、多くのタンパク質を結合することが知られている。さらに、アンギオスタチンの小断片は、この他にもいくつかのタンパク質に結合する。活性の機構には未だかなりの不明な点があるが、内皮細胞の移動の阻害やアポトーシスの拡大、誘導が関わっているようであり、アンギオスタチンの活性は、機械的性質と酸化還元的性質に関わっているという提案もある。



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