アルピーヌ・A106とは? わかりやすく解説

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アルピーヌ・A106

(アルピーヌ・A106ミッレ・ミリア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 07:55 UTC 版)

アルピーヌ・A106
ミッレ・ミリア前部 1959年
ミッレ・ミリア後部 1957年
概要
製造期間 1956年 - 1962年
製造国 フランス
設計統括 ジャン・レデレ
デザイナー ジョヴァンニ・ミケロッティ(ミッレ・ミリア)/自社(キャブリオレ、グラン・ルクス)
ボディ
乗車定員 2人
ボディタイプ クーペ(ミッレ・ミリア、グラン・ルクス)/オープンカー(キャブリオレ)
駆動方式 RR
パワートレイン
エンジン 747cc 水冷直列4気筒OHV
最高出力 48PS/6,200rpmまたは27PS/4,400rpm
最大トルク 5.7kgm/1,800rpm
変速機 5速MT
サスペンション
前:ダブルウィッシュボーン 後:スウィングアクスル
車両寸法
ホイールベース 2,100 mm
全長 3,700 mm
全幅 1,450 mm
全高 1,220 mm
車両重量 565 kgまたは545 kg
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アルピーヌ・A106Alpine A106 )は、フランスの自動車メーカーであるアルピーヌが製造した自動車

概要

プロトタイプ・スペシャル

ルノーの代理店を経営していたジャン・レデレが、ルノー・4CVをベースにFRP製の軽量小型ボディを載せたプロトタイプでレースに出場し、ガルティエ/ミッキー組のプロトタイプがミッレ・ミリアの750 cc以下クラスで優勝するなど好成績を得た。

ミッレ・ミリア

レースのノウハウを元に、ジャン・レデレは1956年からアルピーヌ最初の市販モデルとしてA106ミッレ・ミリアの製造を始めた。106とは、ルノー106系である4CV用1062型、1063型エンジンを使用していることを示す。

ボディーはスペシャルの伝統を受け継ぐFRP製で、鋼管背骨を主体とした強固なシャシに載せられた。レースの中で試行錯誤してできたスペシャルを元にジョヴァンニ・ミケロッティがデザインした。

足回りは4CVから強化され、前がダブルウィッシュボーンの独立懸架、後がコイルばねを用いたスイングアクスルとされた。4CV用15インチホイール、ヘッドライト、テールライト、ウィンドシールド等もルノーの既存パーツから流用されていた。

エンジンは当初から多数のバリエーションが用意された。基本モデルはソレックス22ICTキャブレターを装着した圧縮比7.25の4CV用747cc OHVエンジンをそのまま使い出力は 21hp/4,000rpm、最大トルクは 4.6kgm/2,000rpm となっていたが、むしろキャブレターをソレックス35PAAIやウェーバー36DCLD3に交換し、圧縮比を9.0や9.5に上げるなどで43hp/6,200rpmとしたチューンの方が多数であった。

トランスミッションは4CVが3速MTだったのに対し5速MTとなり、ギア比は4種から選択が可能だった。

重量は500kgと軽量化されており、43hpエンジン、トランスミッションのファイナル段ギア比4.71の仕様で最高速度は153km/hに達した。

ルノーからの部品・販売等サポートを受け、自国スポーツカーに飢えていたフランスのアマチュアドライバーに支持されて当時としては成功したモデルとなり、1962年まで生産された。

キャブリオレ

1958年、オープンカーの「キャブリオレ」が追加された。シャシはミッレ・ミリアと共通だが、ボディー形状は全く異なる自製デザインとなった。1960年まで生産された。

グラン・ルクス

1960年、キャブリオレに屋根をつけたクーペ、「グラン・ルクス」を追加。すぐにA108に移行したためこの年のみの少数生産に終わった。

ツール・ド・フランス

1961年、プロトタイプの市販モデルとして発売され1962年まで生産された。このボディーデザインはアルピーヌの基本形として長い間継承された。

参考文献

  • 大川悠『世界の自動車-11 シムカ マートラ アルピーヌ その他』二玄社




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