アブドゥル・ハキム・イシャクザイとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アブドゥル・ハキム・イシャクザイの意味・解説 

アブドゥル・ハキム・イシャクザイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/21 03:38 UTC 版)

シャイフ
マウラウィー

アブドゥル・ハキム・イシャクザイ
عبدالحكيماسحاقزى
アフガニスタン最高裁判所長官
就任
2021年9月7日
最高指導者ハイバトゥラー・アクンザダ
前任者ヌール・ムハンマド・サーキブ
首相ハッサン・アフンド
個人情報
生誕1967年(55 - 56歳)
アフガニスタン王国カンダハール州パンジャウイ郡
宗教イスラム教スンナ派ハナフィー学派デオバンド派

アブドゥル・ハキム・イシャクザイパシュトー語: عبدالحكيماسحاقزى、Abdul Hakim Ishaqzai、アブドゥル・ハキム・シャリア、アブドゥル・ハキム・ハッカーニとも呼ばれる)は、アフガニスタンウラマー・裁判官。

ターリバーンの共同創設者の一人であり、現在アフガニスタンの最高裁判所裁判長を務めている。

経歴

1967年、アフガニスタン王国のカンダハール州パンジャウイ郡に生まれた。民族的にはパシュトゥーン人で、イスハークザイ(Ishaqzai)族に属する[1]

父親は有名な宗教学者および法学者の一人だった。 そこで、イスラームに関する様々な知識を身につけた。1977年にパキスタンのペシャワールのゲストハウスから、Akora Khattakにあるデーオバンド派のダルル・ウルーム・ハッカーニア学院へ移り学問を修めた[2]

アフガニスタン内戦中身体障害者学校やパキスタンにあるマドラサで教鞭を執っていた[1]

1996年から2001年まで続いた第一次ターリバーン政権ではカンダハールの法廷で裁判官を務めた[1]

2016年、ハイバトゥラー・アクンザダの後継としてターリバーンの最高裁長官に任命された。

2020年、米国政府並びにアフガニスタン・イスラム共和国政府とアフガニスタン・イスラム首長国(ターリバーン)間で行われた和平交渉でターリバーン側の交渉チームの長に任命された[3]

2021年のターリバーン復権まで、アフガニスタンのジハードについて多くの重要なファトワーを発行してきた[1]

2022年、ターリバーンが目指すイスラーム政府についてアラビア語で著述した「イスラム首長国とそのシステム」を公開した。シャリーアの法源(クルアーン・ハディース・イジュマー・キヤース・イスティフサーン・マスラハ・イスティシャブ等)について、人定法の無効性、民主主義とイスラームの評議会(シューラ)の違い、宗教教育と現代教育、歴代イスラーム政権の研究、女子教育、女性の就労などが語られている[2]

人物

  • 宗教的資格を持っている故、ターリバーンの間で広く尊敬されており、アクンザダと並ぶほどだと考えられている[4]
  • 超保守的な見解を持ち、強硬派であると考えられている[4]

参照

  1. ^ a b c d Taliban Negotiating Team Holds First Meeting” (英語). TOLOnews. 2022年4月2日閲覧。
  2. ^ a b シャイフ・アブドゥル・ハキム. الامارة الاسلامیة. ダルル・ウルーム・アル・シャリーア・ライブラリー 
  3. ^ Taliban picks team for talks with Afghan government”. www.aa.com.tr. 2022年4月2日閲覧。
  4. ^ a b Why Did The Taliban Appoint A Hard-Line Chief Negotiator For Intra-Afghan Talks?” (英語). RadioFreeEurope/RadioLiberty. 2022年4月2日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  アブドゥル・ハキム・イシャクザイのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アブドゥル・ハキム・イシャクザイ」の関連用語

アブドゥル・ハキム・イシャクザイのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アブドゥル・ハキム・イシャクザイのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアブドゥル・ハキム・イシャクザイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS