アニエーネ川とは? わかりやすく解説

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アニエーネ川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/29 03:58 UTC 版)

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アニエーネ川
ノメンターノ橋(ローマ)付近
水系 テヴェレ川水系
延長 99 km
平均の流量 35 m³/s
流域面積 1414 km²
水源 フィレッティーノ
水源の標高 1075 m
河口・合流先 テヴェレ川ローマ
流域 イタリア
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アニエーネ川(アニエーネがわ、イタリア語: Aniene)は、イタリア中部のラツィオ州を流れる河川。ローマ旧市街の北側でテヴェレ川に合流する。古代には多くのローマ水道の水源として利用された。

名称

ラテン語ではアニオ川Anio)。また、かつてはテヴェローネ川Teverone)と呼ばれた。

地理

フィレッティーノフロジノーネ県北部)の山中に源を発する。スビアーコヴィコヴァーロティボリを経て、ローマ旧市街の北側、ポンテ・サラリオ(サラリオ橋)Ponte Salario付近でテヴェレ川に合流する。

歴史

古代のローマ水道のうち4本(旧アニオ水道マルキア水道クラウディア水道新アニオ水道)が、アニエーネ川とその支流を水源としていた。

アニエーネ川に架かる歴史的に著名な橋として、ポンテ・サラリオ、ポンテ・ノメンターノPonte Nomentano、またスビアーコのポンテ・サンフランチェスコが挙げられる。これらの橋はいずれも塔を備えた構造で建設された(このうちポンテ・サラリオでは古い橋の構造は大きく失われた)。

スビアーコには、皇帝ネロによって3つのダムSubiaco Damがつくられた。このダムは1305年に崩壊するまで、世界で最も高いダムであった[1][2][3]

ギャラリー

脚注

  1. ^ Smith 1970, pp. 60f.; Smith 1971, p. 26
  2. ^ Schnitter 1978, p. 28
  3. ^ Hodge 1992, p. 87

参考文献

  • Hodge, A. Trevor (1992), Roman Aqueducts & Water Supply, London: Duckworth, ISBN 0-7156-2194-7 
  • Schnitter, Niklaus (1978), “Römische Talsperren”, Antike Welt 8 (2): 25–32 
  • Smith, Norman (1970), “The Roman Dams of Subiaco”, Technology and Culture 11 (1): 58–68, doi:10.2307/3102810 
  • Smith, Norman (1971), A History of Dams, London: Peter Davies, ISBN 0-432-15090-0 

外部リンク

座標: 北緯41度56分30秒 東経12度30分07秒 / 北緯41.941745度 東経12.50181度 / 41.941745; 12.50181




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