アゼガヤとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 植物 > イネ科 > アゼガヤの意味・解説 

畦茅

読み方:アゼガヤ(azegaya)

イネ科一年草

学名 Leptochloa chinensis


畦萱

読み方:アゼガヤ(azegaya)

イネ科一年草

学名 Leptochloa chinensis


アゼガヤ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 17:42 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アゼガヤ
畦に群生するアゼガヤ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: アゼガヤ属 Leptochloa
: アゼガヤ L. chinensis
学名
Leptochloa chinensis
和名
アゼガヤ

アゼガヤ(Leptochloa chinensis (L.) Nees)は、単子葉植物イネ科一年草。畑等でよく見かける雑草のひとつである。非常に細いまばらな枝のある穂を出す。

特徴

小型から中型のイネ科植物で、草丈は30-70cm程度。全体にあまり硬くならない草で、緑色だが紫を帯びることが多い。

は節があり、基部近くではよく分枝し、節ごとに根を下ろして地上を少し這い、先端はやや斜めに立つ。は節ごとに出て、葉身は長さ7-15cm、幅は3-7mm、無毛でつやはなく、扁平でやや薄手。

穂は茎の先から出て、長さ15-40cm。主軸は真っ直ぐに伸び、全体にわたってまばらに側枝を出す。側枝は分枝を持たず、先端のものが短い。穂全体としては大まかに楕円形。側枝には小さな小穂がその下面にぎっしり並ぶが、それぞれは軸に密着しているので見分けにくい。小穂は2.5-3mm、柄はなく、細い楕円形で緑色、往々にして紫を帯びる。

小穂

この種の小穂は比較的簡単な構造で、左右から扁平な小穂に4-7個の小花が並んでいる。第一包穎は小さくて1mmかそれ以下、主脈だけがあって先はとがる。第二包穎は1.2-1.5mmと一回り大きく、主脈の他に小さな二脈がある。護穎は第二包穎と同じくらいの大きさだが幅が広く、先端は丸い。内穎は護穎に似てやや小さい。

生育環境

背の低い草地に生える。ごく普通な雑草であり、田畑にも多い。湿ったところを好むため、秋の水田の畦ではきわめて普通に見られ、畦茅の名もこれによると思われる。畦では、草刈りや生育期間の限定からあまり大きくならないことが多い。20cm足らずのものが、それこそ畦に沿って密生しているのを見かけることも多い。

分布

日本では本州から九州まで普通に見られる。琉球列島では下記のイトアゼガヤの方が見られる。国外では中国南東部、マレーシアからインド、オーストラリア北部に分布する。

近縁種

同属のイトアゼガヤ(L. panicea (Retz) Ohwi)は全体によく似ているが、穂の側枝がさらに細く、名前はこれに由来する。湿った地面によく出現するアゼガヤとは異なり、この種はむしろ乾燥地に出現し、畑などでよく見られる。また、小穂が2-3の小花しか含まない点も異なる。九州南部にはまれに見られ、琉球、小笠原では普通。国外では中国南部から熱帯アジア、アフリカに渡る分布域を持つ。ハマガヤ(L. malabarica Veldkamp)は本州から九州の海岸に出現するもので、全体の形はアゼガヤに似るが、小穂に芒があるなどの点で異なる。別属(Diplachne fusca (L.) Beauv.)とする説もある。あまり普通ではない。

参考文献




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アゼガヤ」の関連用語

アゼガヤのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アゼガヤのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアゼガヤ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS