アイム・トライン・トゥ・ゲット・ホーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 07:57 UTC 版)
『アイム・トライン・トゥ・ゲット・ホーム』 | ||||
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ドナルド・バード の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1964年12月17日(#1, #3, #5)、12月18日(#2, #4, #6) ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ、ハード・バップ | |||
時間 | ||||
レーベル | ブルーノート・レコード | |||
プロデュース | アルフレッド・ライオン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ドナルド・バード アルバム 年表 | ||||
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『アイム・トライン・トゥ・ゲット・ホーム』(I'm Tryin' to Get Home)は、アメリカ合衆国のジャズ・トランペット奏者、ドナルド・バードが1964年に録音・1965年に発表したスタジオ・アルバム。
解説
『ア・ニュー・パースペクティヴ』(1963年録音・1964年発表)、『アップ・ウィズ・ドナルド・バード』(1964年録音・1965年発表)に引き続きコーラス隊を迎えた作品で、『ア・ニュー・パースペクティヴ』でも音楽監督を務めたコールリッジ・パーキンソンが、指揮を担当した[1]。6曲中3曲を提供したデューク・ピアソンは、本作の方向性に関して「根源的に、ドナルドの基礎となっている音楽性による作品だ。そしてドナルドと同様、本作の音楽も、ソウルのスタイルに限定されているわけでも、無理やりアヴァンギャルドを追求したわけでもない」とコメントしている[3]。なお、基本的には黒人霊歌からの影響が強いアルバムだが、ピアソンが提供した曲のうち「マーチ・チルドレン」は、宗教的な意味はなく「行進曲のような効果のあるメロディを持つブルース」と説明されている[3]。
スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「興味深い瞬間も多々あるとはいえ、『ア・ニュー・パースペクティヴ』ほどの高みには達していない」と評している[2]。
収録曲
特記なき楽曲はドナルド・バード作。
- ブラザー・アイザック - "Brother Isaac" - 4:55
- ノア - "Noah" (Duke Pearson) - 6:59
- アイム・トライン・トゥ・ゲット・ホーム - "I'm Tryin' to Get Home" - 7:02
- アイヴ・ロングド・アンド・サーチト・フォー・マイ・マザー - "I've Longed and Searched for My Mother" - 8:35
- マーチ・チルドレン - "March Children" (D. Pearson) - 7:17
- パーリー・ゲイツ - "Pearly Gates" (D. Pearson) - 2:33
参加ミュージシャン
- ドナルド・バード - トランペット、フリューゲルホルン
- スタンリー・タレンタイン - テナー・サクソフォーン
- グラント・グリーン - ギター
- ハービー・ハンコック - ピアノ
- フレディ・ローチ - オルガン
- ボブ・クランショウ - ベース
- グラディ・テイト - ドラムス
- コールリッジ・パーキンソン - 指揮
- ブラス・セクション
- アーニー・ロイヤル、スヌーキー・ヤング、ジミー・オーウェンズ、クラーク・テリー、ジョセフ・フェランテ - トランペット
- J・J・ジョンソン、ジミー・クリーブランド、ヘンリー・コッカー、ベニー・パウエル - トロンボーン
- ジム・バフィントン、ボブ・ノーザーン - フレンチ・ホルン
- ドン・バターフィールド - チューバ
その他、名前は記載されていないが8人のボーカリストが参加した[4]。
脚注
- ^ a b “Donald Byrd Discography”. Jazz Discography Project. 2025年2月16日閲覧。
- ^ a b Yanow, Scott. “I'm Tryin' to Get Home - Donald Byrd - Album”. AllMusic. 2025年2月16日閲覧。
- ^ a b オリジナルLPライナーノーツ(ナット・ヘントフ)
- ^ オリジナルLP裏ジャケットのクレジット参照。
外部リンク
- アイム・トライン・トゥ・ゲット・ホーム - Discogs (発売一覧)
- アイム・トライン・トゥ・ゲット・ホームのページへのリンク