アイベリーとは? わかりやすく解説

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アイベリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/16 15:52 UTC 版)

アイベリーイチゴの品種名。市場にはあまりでまわっていないが[1][2]、大玉品種として贈答用に人気が高い[1]。また、大玉な品種であることからさまざまなイチゴ品種の交配親としても利用されている[1]愛ベリー(あいベリー)とも表記される。アイ(愛)は愛知県の「愛」とされている[3]

特徴

通常、イチゴの果実は1個15グラムとも言われているが、アイベリーは40グラムほどになり、中には100グラムといった超大玉と呼ばれるようなものもある[1][4]。しかしながら、粒の大きさが不ぞろいであり、果実が柔らかくて輸送性にも問題がある[3]。また、栽培が難しいことも特徴[5][3]で、生産量は減少している[3]

アイベリーを親として、さちのか濃姫など多くの品種が育成されている[3]

開発経緯

愛三種苗株式会社(愛知県)が1983年に育成した[6]。交配系統は企業秘密とされ公開されていないが、麗紅の自然交雑実生と宝交早生の交配から選抜されたものではないかと推測されている[7]

出典

  1. ^ a b c d 杉本晃章 『あなたは本当に美味しい野菜を食べていますか?』竹書房、2010年、222頁。ISBN 978-4812439937 
  2. ^ 関東の電車で行けるいちご狩りまとめ”. るるぶ (2022年2月22日). 2022年8月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e 西尾剛「極大果イチゴ」 『図解でよくわかる品種・育種のきほん: 世界に誇れる日本の品種、その作出から遺伝子組換え、ゲノム編集、夢の植物まで』誠文堂新光社、2022年、25頁。 ISBN 978-4416522677 
  4. ^ 高級いちごの人気ブランド&おすすめ商品24選! おいしい食べ方やいちご食べ比べ結果も発表”. 25ansWeb (2022年2月15日). 2022年8月1日閲覧。
  5. ^ アイベリー”. JAかとり. 2022年8月1日閲覧。
  6. ^ 『野菜・茶業試験場研究報告』、農業・食品産業技術総合研究機構、1997年、 97頁。
  7. ^ 『農業および園芸』第64巻、養賢堂、1989年、 694頁。



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