アイアムサム (サウンドトラック)とは? わかりやすく解説

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アイ・アム・サム (サウンドトラック)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 12:22 UTC 版)

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アイ・アム・サム > アイ・アム・サム (サウンドトラック)
アイ・アム・サム
Various Artistsサウンドトラック
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル V2レコード
プロデュース ミッチ・ロッター
ロブ・シュナッフ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 8位(オーストラリア[1]
  • 20位(アメリカ[2]
  • 34位(日本[3]
  • 39位(ニュージーランド[4]
  • 82位(フランス[5]
  • ゴールドディスク
  • ゴールドRIAA
  • テンプレートを表示

    アイ・アム・サム』 (I am Sam) は、2002年に発表されたアルバム。アメリカ映画アイ・アム・サム』(2001年12月公開)のサウンドトラック・アルバムで、様々なアーティストによるビートルズのカヴァーを収録している。

    解説

    映画を監督したジェシー・ネルソンは当初、ビートルズの楽曲そのものを使おうとしたが、そのために必要な手続きがスケジュールの期限内では間に合わないと判断[6]、そこで多数のアーティストによるカバーという形を取ることにして、V2レコードに連絡を取り、このサウンドトラックを完成させた。映像は、ビートルズのオリジナル・バージョンに合わせて作られたため、カバーする際にはテンポや演奏時間を変えないことを求められたという[7]

    ザ・ウォールフラワーズによる「君はいずこへ」では、ジャクソン・ブラウンコーラスでゲスト参加した[8]。また、シェリル・クロウによる「マザー・ネイチャーズ・サン」では、マーク・リボーアコースティック・ギターバンジョーを担当した[8]ルーファス・ウェインライトによる「アクロス・ザ・ユニバース」は、ウェインライト自身のアルバム『Poses』(2001年)が翌2002年に再発された際に、アメリカ盤ボーナス・トラックとしてリミックス・バージョンが追加収録された[9]サラ・マクラクランによる「ブラックバード」は、マクラクランのライヴ・アルバム『Afterglow Live』のDVDにライヴ・バージョンが収録されている。

    アメリカ盤に収録された17曲のうち「アイム・オンリー・スリーピング」「ドント・レット・ミー・ダウン」「ジュリア」「恋を抱きしめよう」「ヘルプ!」「ひとりぼっちのあいつ」「レボリューション」「レット・イット・ビー」は、映画の劇中では使用されていない[10]

    本作は、アメリカでは発売から7週間後の2002年2月26日にゴールドディスクに達し[11]、オーストラリアでは通算27週にわたってトップ50入りするロング・セラーとなった[1]エディ・ヴェダーによる「悲しみはぶっとばせ」のカバーは、『ビルボード』誌のアダルト・トップ40で28位、モダン・ロック・チャートで30位、メインストリーム・ロック・チャートで40位に達した[2]。ネルソン監督によれば、ヴェダーはレコーディング・スタジオで、実際に映画のシーンを見ながらギターの弾き語りをしていたという[6]

    評価

    本作は、グラミー賞の最優秀コンピレーション・サウンドトラック・アルバム部門にノミネートされた[12]

    2010年に、アメリカのデジタル音楽誌『ペースト』が選出した「The 50 Best Beatles Covers of All Time」では、ルーファス・ウェインライトの「アクロス・ザ・ユニバース」が2位[13]エイミー・マンとマイケル・ペンの「トゥ・オブ・アス」が8位[13]ベン・フォールズの「ゴールデン・スランバー」が19位[14]エディ・ヴェダーの「悲しみはぶっとばせ」が29位[15]ベン・ハーパーによる「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」が42位[16]と、5曲がランクインを果たした

    収録曲

    1. トゥ・オブ・アス - Two of Us(エイミー・マン & マイケル・ペン) - 3:00
    2. ブラックバード - Blackbird(サラ・マクラクラン) - 2:21
    3. アクロス・ザ・ユニバース - Across the Universe(ルーファス・ウェインライト) - 4:08
    4. 君はいずこへ - I'm Looking Through You(ザ・ウォールフラワーズ) - 2:39
    5. 悲しみはぶっとばせ - You've Got to Hide Your Love Away(エディ・ヴェダー) - 2:09
    6. ストロベリー・フィールズ・フォーエバー - Strawberry Fields Forever(ベン・ハーパー) - 4:26
    7. マザー・ネイチャーズ・サン - Mother Nature's Son(シェリル・クロウ) - 2:42
    8. ゴールデン・スランバー - Golden Slumbers(ベン・フォールズ) - 1:41
    9. アイム・オンリー・スリーピング - I'm Only Sleeping(ザ・ヴァインズ) - 3:05
    10. ドント・レット・ミー・ダウン - Don't Let Me Down(ステレオフォニックス) - 4:09
    11. ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Lucy in the Sky with Diamonds(ブラック・クロウズ) - 3:49
    12. ジュリア - Julia(チョコレート・ジーニアス) - 4:35
    13. 恋を抱きしめよう - We Can Work It Out(ヘザー・ノヴァ) - 2:15
    14. ヘルプ - Help!(ハウイ・デイ) - 3:33
    15. ひとりぼっちのあいつ - Nowhere Man(ポール・ウェスターバーグ) - 3:29
    16. レボリューション - Revolution(グランダディ) - 3:02
    17. レット・イット・ビー - Let It Be(ニック・ケイヴ) - 3:30

    日本盤ボーナス・トラック

    1. ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Lucy in the Sky with Diamonds(エイミー・マン) - 3:41
    2. トゥ・オブ・アス - Two of Us(ニール・フィン/リアム・フィン) - 3:16
    3. 恋をするなら - If I Needed Someone(ティカ) - 2:52

    ヨーロッパ盤ボーナス・トラック

    1. ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Lucy in the Sky with Diamonds(エイミー・マン)
    2. トゥ・オブ・アス - Two of Us(ニール・フィン/リアム・フィン)
    3. ヒア・カムズ・ザ・サン - Here Comes the Sun(ニック・ケイヴ

    他作品での使用例

    アメリカのテレビドラマ『エバーウッド 遥かなるコロラド』シーズン1の第6話「最後の砦」(2002年10月21日放映)において、ベン・フォールズによる「ゴールデン・スランバー」が使用された[17]

    類似例

    • 以下の一覧は、ビートルズの楽曲カバーだけで映画のサウンドトラックを制作した例である。
    邦題 原題 映画
    1978 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
    2002 アイ・アム・サム I Am Sam アイ・アム・サム
    2007 アクロス・ザ・ユニバース Across the Universe アクロス・ザ・ユニバース

    脚注




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