ろっかくしすい

デジタル大辞泉

ろっかく‐しすい〔ロクカク‐〕【六角紫水】

読み方：ろっかくしすい

［1867〜1950］漆芸家。広島の生まれ。本名、注多良(ちゅうたろう)。古来の漆工技術を研究するとともに、白漆・色漆の改良に努めた。

美術人名辞典

六角紫水

読み方：ろっかく　しすい

漆工芸家。広島県生。本姓藤岡、幼名は注太郎、長じて注多良。六角広道の婿養子。はじめ結城素明に日本画、のち東美校で小川松民・白山松哉に漆を学び、卒業後すぐに同校で教鞭を執る。日本美術院創立に参加し、中国で色漆の製造と応用を研究。また岡倉天心・横山大観らと共に渡米し、ボストン美術館・メトロポリタン美術館で東洋美術の整理修復にあたった。著に『東洋漆工史』等。帝国芸術院会員。昭和25年（1950）歿、92才。