まずは駒を簡略化して考える
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 14:41 UTC 版)
「利かずの駒並べ」の記事における「まずは駒を簡略化して考える」の解説
簡略化のため、駒を以下に置き換える。 飛車(計2枚)は、縦方向のみ何マスでも動ける「縦」に置き換える。 角行と桂馬(1マス前に動かせない駒。計6枚)は、動かすことのできない「石」に置き換える。 その他の駒(全て1マス前に動かせる。計32枚)は、全て「歩」に置き換える。通常の将棋と同様、動かせるのは1マス前のみである。 ここで注意すべきは、元の駒にできない動きができるようになった駒はないことである。つまり元の問題の解の駒を上記のように簡略化したものも解となるため、元の問題の解は簡略化した駒の解を元の駒に戻したもの以外存在しないということになる。 まずは2枚の「縦」を配置する。お互い同じ筋に配置できず、また、「縦」を配置した筋は全マス利き筋となり他の駒を配置することもできなくなるため、「縦」を配置した2列は使えなくなり、残り38枚を残り7列に配置することになる。 次に「歩」を配置する。1段目以外に配置すると、配置した場所のみならず1つ前のマスも利き筋となり計2マスが他の駒の配置に使えなくなるので、まずは使用するマスが1マスだけで済む1段目の7マスに全て配置する。これで使えるマスは残り7列×8段=56マスとなり、ここに残りの「歩」25枚、「石」6枚を配置しなければならない。 残ったマスでは「歩」1枚につき2マスを使うことになるため、25枚配置すると計50マス使うことになり、残りは6マスだけとなる。 残った6マスに、残った「石」6枚を配置すれば完成である。 結果、利きを減らして簡略化した駒であっても全てのマスを駒の配置もしくはその利き筋に使ってやっと完成することが分かる。よって元の問題も当然全てのマスを使用することになり、いかにギリギリで難しいかを示している。 例縦 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 石 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 石 石 石 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 石 歩 歩 歩 歩 歩 縦 石 歩 歩 歩 歩 歩 歩
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