ぽすとはーべすと

デジタル大辞泉

ポストハーベスト【post-harvest】

読み方：ぽすとはーべすと

収穫後の農産物に、防かび・防腐・発芽防止などのため、農薬を散布すること。

時事用語のABC

ポストハーベスト（ぽすとはーべすと）

農作物を収穫したあとに散布する農薬だ。「収穫後農薬」と訳される。

ポストハーベストは、カビや害虫の発生を防ぐために使用される。特に、輸入農作物によく使われている。これは、輸送距離が長く、その分輸送時間も長いためだ。輸送中の船の中でカビが生えたりしないよう、防カビ剤や防腐剤がたくさん使われている。

この農薬のうちには、食べると危険なものもある。たとえばアメリカ産の輸入レモンには、ダイオキシンを含んだ保存剤が使われていた。この保存剤は毒性が強く、発がん性や催奇性のおそれがある。このため、各方面で大問題になった。

（2000.11.08掲載）