といちはいち
といちはいち
- と一は一。女性相姦の近代語。上下の意か。山田美妙の「大辞典」に「といち徳川時代末代の語、上の字を分割しト及一の二字とし併せてといちと読んだもの、遊女の語にして、わが情人の一称」とあり。「一癖随筆」並に「赤」第七号に藤沢衛彦氏の説として「或人の説に背倫的醜行は古代希臘に於て大いに行はれ淫婦トリバスは其権与として世に名がある、女性相姦のトリバヂーの称ある所以のもの、実に彼女の名に基けるものでトイチハイチの語も之に起ると云つたのは勿論コジツケと思つて一笑に附しましたがここに水戸の一老女から聞きました一説は或はさうかと思はれる節のないでもありません。それによりますとト一ハ一は実は十一八一で助平の略といふのです、平ならば十一八だけがほんとでせうにそれでは語呂が悪いとて一を二度云ふのだといふことでしたがこれを或人に話したらなる程十一八一を加算すると二十になる二十歳過ぎての独り者ではといちはいちするのも無埋ではないと笑ひました」とあり。
- 〔情〕○○方法を云ふ。猥褒語。
- 性交態位の一つ。〔風流〕
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