たまご豆腐とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > たまご豆腐の意味・解説 

たまご‐どうふ【卵豆腐】

読み方:たまごどうふ

鶏卵をといて同量または2倍のだし汁加え調味し流し箱蒸し豆腐状に固めたもの。

卵豆腐の画像

玉子豆腐

(たまご豆腐 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/14 20:33 UTC 版)

玉子豆腐

玉子豆腐(卵豆腐[1]、たまごどうふ)は、だし汁鶏卵を混ぜ合わせた液体を四角い容器に入れて蒸し固めた日本料理大豆にがりは使用していないが、胡麻豆腐杏仁豆腐などと同じく豆腐に似ているためこの名がある[2][3]

歴史

日本においては卵に対する畏敬の念から、鶏卵は細々とは食べられていたが公には食べられず、奈良時代や平安時代の記録にもほとんど残っていない[1]

卵が多く食べられるようになったのは16世紀にカステラなどの洋菓子が伝来してからとされる[1]1785年に出版された『萬寶料理秘密箱』(別名「玉子百珍」)には「寄せ卵」の記載があるが、これが現代の玉子豆腐(卵豆腐)にあたる[1]。古くはまだ固まっていない豆腐に玉子を入れて蒸した物を指した[4]

調理法

希釈した卵液を用いるが、だし汁(塩類)を加えることで卵たんぱく質の凝固性を高めている[1]

卵液濃度は30~50%程度である(茶碗蒸しに比べ卵液濃度は高い)[1]。一般家庭ではだし汁の量を溶き玉子と同量から2倍程度にするのが適当な硬さに仕上げるこつとされる[3]。耐熱容器にだし汁鶏卵を混ぜたものを注ぎいれて蒸し器で蒸す。

加熱温度が高すぎると(す)立ちを起こし、舌触りが悪く、硬くなる[1]。鬆(す)が入るのを防ぐため、卵液の調製後に一定時間置いたり、温度上昇の速度を緩やかにする[1]。具体的には蒸し器のふたをずらして布巾をはさむといった方法がとられる。蒸しあがったら粗熱を取ってから冷蔵庫などで冷やす。

市販品

ポリエチレンの容器(四角またはチューブ)に充填して凝固させたものが市販されている[3]。市販品には柔軟なプラスチック容器に充填したものもあり「包装卵豆腐」という[5]たれが別途付く場合もある。

鶏蛋豆腐

中国にも同様の料理があり「鶏蛋豆腐」(チータンドウフ、jīdàn dòufu)と呼ばれている[3]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 市川 朝子、下村 道子「卵豆腐・茶碗蒸しのおいしさとその科学」『日本海水学会誌』第61巻第4号、2007年。 
  2. ^ 豆腐の種類(一般財団法人全国豆腐連合会)
  3. ^ a b c d タマゴ豆腐(eヘルシーレシピ、第一三共)
  4. ^ 『大辞林』、三省堂
  5. ^ 包装卵豆腐(科学技術振興機構)

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「たまご豆腐」の関連用語

たまご豆腐のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



たまご豆腐のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの玉子豆腐 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS