せんりょう‐とうりょう〔センリヤウタウリヤウ〕【線量当量】
線量当量
放射線を浴びた場合、被ばく影響は、その吸収線量(Gy:グレイ)の大きさだけでなく、放射線の種類やエネルギーによっても異なる。
従って、放射線防護を目的とした共通の尺度で評価するために使用する量として線量等量という単位が作られた。この単位は、シーベルト(Sv)という単位で表され、旧単位としてはレムが用いられていた。(参考:1Sv=100rem)
線量当量と吸収線量の関係は
線量当量=吸収線量×線質係数×修正係数。線質係数はβ線、γ線、X線を1、中性子線はエネルギーにより5~20、α線は20である。修正係数は線量率など照射条件による相違を考慮するための係数で通常は1である。
この名称は、ICRPの1990年勧告を2001年4月の放射線防護に関連する法の改正で、「線量」と名称が改正される。
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