さらぬ

デジタル大辞泉

さら‐ぬ【^▽然らぬ】

読み方：さらぬ

［連語］《動詞「さ（然）り」の未然形＋打消しの助動詞「ず」の連体形》

１ そうでない。それ以外の。

「あはれ、—ものと見しものを」〈かげろふ・中〉

２ たいしたことのない。なんでもない。

「大将の君は、—事だにおぼし寄らぬ事なく仕うまつり給ふを」〈源・賢木〉

日本語活用形辞書

さらぬ

【文語】ラ行四段活用の動詞「さる」の未然形である「さら」に、打消の助動詞「ず」の連体形が付いた形。

終止形

さる  » 「さる」の意味を調べる

避らぬ、去らぬ

読み方：さらぬ

ラ行五段活用の動詞「避る」「去る」の未然形である「避ら」「去ら」に、打消の助動詞「ぬ」が付いた形。

終止形

避る  » 「避る」の意味を調べる
去る  » 「去る」の意味を調べる

曝らぬ

読み方：さらぬ

【文語】ラ行四段活用の動詞「曝る」の未然形である「曝ら」に、打消の助動詞「ず」の連体形が付いた形。

終止形

曝る  » 「曝る」の意味を調べる

然らぬ

読み方：しからぬ、さらぬ

【文語】ラ行変格活用の動詞「然り」の未然形である「然ら」に、打消の助動詞「ず」の連体形が付いた形。

終止形

然り  » 「然り」の意味を調べる

用例

然らぬ顔、然らぬ体、然らぬだに

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「さらぬ」の例文・使い方・用例・文例

• どうか危険なことはなさらぬようお願いします.
• さらぬ顔をする
• 彼はさらぬ顔をして通り過ぎた
• 彼はさらぬ体で傍観しておった
• 彼は貧乏を隠してさらぬ体に見せている