『美味求真』の評価と影響
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「美味求真」の記事における「『美味求真』の評価と影響」の解説
漫画『美味しんぼ』の原作者の雁屋哲は、『美味求真』とその作者木下謙次郎について次のように述べている。 木下謙次郎もまた大変な人で、その「美味礼賛」は教養の固まりと言うべき本である。昔の日本人の教養の基礎は漢文にあったことが良く分かる。私など、返り点レ点が有っても漢文を読むのは苦労するが、木下謙次郎の本には返り点もレ点もつかない、漢文そのまま(いわゆる白文)が書かれていて、こうなると私には手も足も出ない。その木下謙次郎が代筆を任せたことから、佐藤垢石がどれほどの教養の持ち主であったかが分かる。この本は当時のベストセラーになった。昔の人はこんな本を自由に読んだのかと思うと、昔の人と我々との教養の差に、愕然となる。 また開高健も『最後の晩餐』という書籍を出しているが、この著書にも木下謙次郎の『美味求真』についての言及があり、影響があることがうかがえる部分がある。
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