『トビト記』のアスモデウス
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「アスモデウス」の記事における「『トビト記』のアスモデウス」の解説
『トビト記』に書かれた物語によれば昔々、アスモデウスはサラという美しい娘に取り憑き、サラが結婚するたびに初夜に夫を絞め殺した。そんなことが7度も起きたため、サラは悪魔憑きと呼ばれるようになった。 そんなある日、トビアとアザリアという二人の若者が街を訪れた。アザリアはトビアに「サラと結婚しろ」というが、トビアは「自分は一人っ子だ」と言って一旦は断る。しかしアザリアに「魚の内臓を香炉に入れておけば大丈夫だ」と言われ、いやいやながら結婚を承諾した。 結婚の初夜、トビアがサラの部屋でアザリアに言われた通りに香炉を焚いたところ、アスモデウスは部屋から逃げ出し、そのあとをアザリアが追いかけた。アザリアの正体は大天使ラファエルであり、天使の姿を現した彼は首尾よくアスモデウスを捕らえ、エジプトの奥地に幽閉したという。ちなみにアスモデウスはサラ自身には手を出さなかったという。
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