「開かれた社会」との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 08:21 UTC 版)
「反証可能性」の記事における「「開かれた社会」との関連」の解説
反証可能性は、ポパーの言う「開かれた社会」と繋がっている。「開かれた社会」とは、トライアル&エラーを社会に当てはめたものであり、人が自分の間違っている可能性を認め、また同様に、相手も間違っている可能性を認めて、段階的に改良していく社会である。つまりこれは、より一層の合理化を続ける社会であるが、一方で、最初に不変の「真理」を前提としている社会は「閉ざされた社会」と呼ばれる。 「閉ざされた社会」の典型例は、宗教的・伝統的社会、独裁社会、全体主義的社会などであり、すなわちこれらは、反証可能性を否定する社会である。「閉ざされた社会」は、絶対的真理または「“科学的”理論」に基づいていると自称しているが、自分が失敗する可能性(つまり反証可能性)を認めようとしない。そのため軌道修正する機会を失い、ディストピア化していく。 これに対し、反証可能性を肯定する「開かれた社会」は段階的に改良されていく。ここには絶対的指導者が存在せず、代わりにお互いが失敗を正す機会が与えられる。
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